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リテール投資家の熱狂にベテランも戦略転換、掲示板とチャート注視

  • 財務分析よりチャットルームやテクニカル分析に時間-ペルッツィ氏
  • 取引は素早く、取引中はバリュエーションの利用も避ける

オンライン掲示板「レディット」の人気ページ「WallStreetBets」に殺到したリテール(小口)投資家集団による米株式市場での部分的混乱をきっかけに、ベテランの米国トレーダーは何十年とかけて築き上げた戦略を投げ捨てた。

  ミシュラー・ファイナンシャル・グループのインターナショナル・トレーディング担当ディレクターで30年余りのベテランのラリー・ペルッツィ氏は株式のファンダメンタルズ分析の時間を減らし、テクニカル分析やチャットルームにはるかに多くの時間を費やしていると話す。

  「われわれは現時点でバランスシートにはあまり注目せず、チャットルームをかなり注視している。取引は素早く、取引中はバリュエーション(株価評価)を使わないようにしている。それは意味を成さないが、2020年ー21年においてはこのくらいは当然ではないか」とペルッツィ氏は言う。

  市場はここ1週間に大きく揺れた。デイトレーダーはショートセラー(空売り投資家)を締め上げようとゲームストップやAMCエンターテインメント・ホールディングスなどの銘柄に殺到。その戦略は奏功し、メルビン・キャピタルはショートポジションを手じまいした。シトロン・キャピタルはショートポジションの大部分を100%の損失でカバーした。そうした中でWallStreetBetsのような掲示板に集まる群衆は、彼らの活動が米証券取引委員会(SEC)などからの注意を引いているとしても、さらに自信をつけている。

GameStop's shares have soared as retail traders pile in

  ペルッツィ氏によると、機関投資家は従来、市場の流動性を高める小口トレーダーを歓迎する傾向があった。しかし現在では彼らは取引と流動性で大きな問題を引き起こしており、追加証拠金に対応するためファンドが一部保有銘柄の売却を迫られかねないという臆測が強まっているという。

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原題:Retail Mania Spurs Veteran Trader to Scour Chat Rooms and Charts(抜粋)

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