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中国が進める金融リスク一掃、標的は世界一のフィンテック市場

  • テクノロジー企業による「無謀」な金融事業の展開抑制が今年の目標
  • アリペイとウィーチャットペイ、モバイル決済で最大級のサービス

中国が4年前から続けている金融システムのリスクを一掃する取り組みで、これまでで最大の標的が定まった。世界一の規模に膨らんだフィンテック(金融技術)セクターだ。

  3つの金融監督当局は今年の主な目標として、テクノロジー企業による「無謀」な金融事業の展開を抑制することを掲げた。照準を合わせているのは、アント・グループの「アリペイ(支付宝)」やテンセント・ホールディングス(騰訊)の「ウィーチャットペイ(微信支付)」など規制の緩さを追い風にフィンテック各社が脅威的な急成長を遂げた分野だ。

  中国の習近平国家主席は2020年11月、金融当局に対し監督の役割を極めるよう求め、こうした規制強化にお墨付きを与えた。

習氏直々の指導に中国フィンテック戦々恐々-乱気流に備え再編探る

  ギャブカル・ドラゴノミクスの北京在勤アナリスト、ジャン・シアオシ氏は「全てが規制スタンスの厳格化を指し示しており、これからもっと制約が課されるのは確実だ」と指摘。「当局は権限の範囲外にとどまり続けるあらゆる金融活動を快くは思わないだろう」と述べる。

China's Payments Duopoly

Alipay, Wechat Pay control China's $9.8 trillion online payments market

Source: iResearch data as of June. 30

  中国当局は昨年11月上旬、アントの新規株式公開(IPO)に突然待ったをかけ、上海やニューヨークの投資家を驚かせた。世界で最も企業価値の高いフィンテックであるアントは、当局が進める容赦ない規制強化キャンペーンで象徴的存在となった。

急転する中国アントの命運、世界の投資家に「悪夢」のシナリオも

  当局はアントに対し、決済サービス提供企業としての原点に近づく必要があると指示。アントの幹部は同社をもっと銀行のような形態にし、監督強化と一段と厳しい資本要件に従う計画を検討している。

中国人民銀、オンラインプラットフォームの「周到な監督」強化へ

Leverage Up

China's household debt to GDP climbed faster than any other economies

Source: Bank for International Settlements, data as of Q2 2020

  中国人民銀行(中央銀行)は先週、オンライン決済の市場シェアが50%超、あるいはどんな市場であれ3分の2を超えるシェアを持つ企業が独占禁止に絡む調査の対象となる可能性があり、最悪の場合には分割もあり得ると警告した。

  モバイル決済で最大級のサービスはアリペイとウィーチャットペイだが、当局は市場シェアについてどのように判断するかはまだ明確にはしていない。

The Demise

China has shut all peer-to-peer lending platforms by 2020

Source: WDZJ, CBRIC

Out of the Shadows

China's shadow banking shrank by 6 trillion yuan since 2017 crackdown

Source: Moody's Investors Service data as of Sept. 2020

原題:China’s Crackdown Will Shake Up World’s Largest Fintech Market(抜粋)

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