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Photographer: Alex Kraus/Bloomberg
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ECB当局者、利下げに懐疑的な市場に対処で合意-可能だと強調へ

  • ラガルド総裁、21日に「全ての」政策手段を調整する用意あると強調
  • 金融市場、ECBの追加利下げ可能性をほぼ排除-当局者は違和感

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欧州中央銀行(ECB)の政策当局者らは投資家が一段の利下げの可能性をほぼ排除している様子であることに違和感を抱いており、利下げが実施可能な選択肢だと強調することで合意した。複数の当局者が明らかにした。

  協議は非公開だとして当局者らが匿名を条件に述べたところによると、政策委員会は先週の会合で、市場がマイナス金利深掘りの可能性をほとんど織り込んでいない状況について協議し、その可能性を強調する必要があるとの考えで一致した。金融市場では現在、今年9月までに0.05ポイントの利下げしか織り込まれていない。

Investors consider further cuts to ultra-low interest rates unlikely

  こうした協議の結果、ラガルド総裁は21日に、ECBが取り得る幅広い選択肢を特に意識し、当局は必要ならば「全ての」政策手段を調整する用意があると強調した。

  関係者らによると、当局者らは現時点で近い将来の追加利下げを考えているわけではない。ただ、経済を巡る不確実性が大きくユーロ相場が比較的高い時期に、投資家は利下げの可能性を排除すべきではないと、関係者の1人は述べた。

  ECB報道官は政策委員会の協議についてコメントを控えた。

  中銀預金金利は既にマイナス0.5%と過去最低水準にあり、ECBは債券購入と銀行への長期資金供給によって新型コロナ危機に対処してきた。一段の利下げによって緩和を拡大しユーロ上昇を抑えたい一方で、銀行の収益力を損なう懸念からこれを避けてきた。

  マイナス金利政策はドイツとオランダで不人気だが、クノット・オランダ中銀総裁は27日、ブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、中銀預金金利は必要に応じて調整可能な政策手段の1つだと述べた。

  「われわれは金利の実効下限制約を模索してきたが、まだそれを見つけてはいない。まだ利下げ余地はある」と同総裁は語った。

ECBにはユーロ高に対処する手段、利下げも可能-クノット氏

  ECBの調査によれば、低金利の弊害が恩恵を上回るリバーサルレートはマイナス1%前後とみられる。

  クノット総裁は、追加利下げについては「全体的な金融政策姿勢との兼ね合いにおいて判断することが必要だ。金融政策姿勢は資産購入、条件付き長期リファイナンスオペ(TLTRO)、フォワードガイダンスなど多様な手段によって決まる。これら全てが作用してくる」と付け加えた。

ECB easing bets have picked up alongside policy maker rhetoric

原題:
ECB Officials Agree to Push Back on Market Rate-Cut Skepticism(抜粋)

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