ドル・円は103円台後半、FOMC結果発表を控え値動き限定的
酒井大輔
更新日時
東京外国為替市場のドル・円相場は、米連邦公開市場委員会(FOMC)の発表を控え1ドル=103円台後半で小動きな展開。ドル買いがやや優勢となる場面があったものの、この日はスポット応当日が月末に当たるためポジション調整などで上値は限定的だった。
ハイライト |
---|
|
市場関係者の見方
CIBC証券金融商品部の春木康部長
- 米株先物の弱含みを受けて株価に敏感な豪ドルが下落したことが全体的にドルしっかりということにつながっている
- ここ数日間をみると、リスクオンにもオフにもなりづらく、どちらかに振れるとすぐにポジション調整で戻される
- きのうは国際通貨基金(IMF)の景気見通しの上方修正やイスラエルでのワクチン接種の話題などがポジティブな面としてあったが、それだけではという感じで決め手に欠ける
- きょうは、ここから月末の需給が活発化し、さらにFOMCを控えているということで動きづらい状況に
外為どっとコム総合研究所の神田卓也調査部長
- きょうはスポット応当日が月末ということで需給面で振らされる局面はあるものの、FOMC待ちで様子見になりやすい
- 豪ドルは消費者物価指数(CPI)が予想を上回ったことを受けて一時上昇。ただ、水準自体はまだ低く買いは続きづらい
- ただ、先進国では豪州の緩和縮小が一番早くなるとの見方から、下値では買われやすい。年初に付けた高値を意識した相場が続きそう

背景
- IMFは2021年の世界経済成長率見通しを上方修正
- パウエル氏、過ち繰り返さぬ決意-27日のFOMC後の記者会見は慎重なトーンを打ち出す見通し
- オーストラリア統計局が27日発表した同国の昨年10-12月のCPIトリム平均は前期比0.4%上昇。全体で前期比0.9%上昇
- 日経平均株価は前日比89円高で取引を終了。米主要株価指数先物は総じて安い
最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
LEARN MORE