ヘッジファンド、空売りでの打撃が強気銘柄にも波及
Lu Wang (News)-
ヘッジファンドに人気の銘柄に連動する上場投資信託は4営業日続落
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最近のショートスクイズ異例としか言いようがない-クリンスキー氏
ヘッジファンドは、空売りしていた銘柄がリテール投資家の買いで値上がりして打撃を受け、強気の銘柄にも影響が及んできた。
ヘッジファンドのお気に入り銘柄であるスクエア、ロク、ペロトン・インタラクティブは26日、それぞれ少なくとも3%下落。同日には空売り率の高いゲームストップが引き続き上げを主導した。ビデオゲーム小売りチェーンの同社株は時間外取引で65%余り上昇した。
ゲームストップ株が一段高、1日で約2倍に-時価総額100億ドル突破
ヘッジファンドに人気の銘柄に連動する上場投資信託、ゴールドマン・サックス・ヘッジ・インダストリーVIP・ETF(GVIP)は4営業日続落と昨年10月以来の長期下落となった。一方、空売りの多い銘柄のバスケットは同期間に15%上昇した。

空売り戦略がかつてないほど裏目に出ている市場で、運用者がキャリアへのリスクを軽減する方法の1つは、これまで成果を上げてきたお気に入りの銘柄を売ることだ。
ベイ・クレスト・パートナーズのチーフマーケットテクニシャン、ジョナサン・クリンスキー氏は「空売りの多かった銘柄での最近のスクイズ(踏み上げ)は異例としか言いようがない」とした上で 、「空売りであまりにも大きな打撃を受けた場合は通常、買いのポジションにも影響が出る。損失を埋めるためにロングにしていた銘柄を売らなければならないからだ」と話した。
原題:Hedge Funds Fighting Short Raids Now Get Hit on Bullish Bets (1)(抜粋)