日本株は反発、景気や企業業績の改善期待-電機など輸出や商社高い
長谷川敏郎-
マイクロソフト決算は予想上回る、通期営業益予想増額の日東電高い
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IMFは成長率予想を上方修正、ディスコなど半導体関連は安い
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27日の東京株式相場は反発。新型コロナウイルスの感染が長期化する中で景気や企業業績が底入れ傾向を示していることが追い風となり、電機や商社など景気敏感業種、不動産など内需の一角が買われた。
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〈きょうのポイント〉
BNYメロン・アセット・マネジメント・ジャパンの王子田賢史日本株式運用部長は「IMFの見通しや個別企業の決算など、株式市場にとって目立って悪いような話は出てこない」と述べた。米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えて、「米金融政策についても引き締めるような気がしない安心感がある」と付け加える。
米マイクロソフトの決算を受けてアジア時間27日のナスダック100Eミニ先物は上昇。国内では日東電工が大幅高となった。一方、決算を前日に開示したディスコは下落するなど、期待値の大きかった銘柄は安くなるケースも出た。東洋証券の大塚竜太ストラテジストは「最近の日本株は1日おきに上げ下げ。理由があまりなく、毎日のリズム」と語る。
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一方、BNYメロンの王子田氏は「たいがいの投資家は年初から強気にアジャストした印象がある。それがこのところ株価指数や相場の中身が方向感をなくしている要因かもしれない」とみる。昨年3月から6月に相場が大きく上昇した後は緩やかな上昇局面が長く続いた経緯もあるとし、「昨年11月からの大幅高を考えると今後3-6カ月間横ばい圏が続いても不思議ではない」とも話していた。
- 東証33業種では不動産や電機、食品、機械、建設、卸売が上昇
- 海運や鉄鋼、電気・ガス、銀行は下落
