バイデン氏、プーチン氏と初の電話会談-ナワリヌイ氏拘束も議題に
Mario Parker、Nick Wadhams-
米ロ関係がトランプ前政権時代とは様変わりすることを示唆
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バイデン氏はサイバー攻撃やウクライナ問題も取り上げた
バイデン米大統領は26日、ロシアのプーチン大統領と初の電話会談を行った。バイデン氏は、ロシアの反体制派指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏が毒を盛られたとみられる事件や米国に対する大規模サイバー攻撃を巡る問題などでプーチン氏に圧力をかけた。
ロシア大統領府は電話会談が同日行われたことを確認し、「ビジネスライクで率直」なものだったと表現した。ホワイトハウスの声明によると、両首脳は新戦略兵器削減条約(新START)を5年間延長する意思が双方にあることについても話し合った。
トランプ前政権はロシアに対する一連の制裁を発動したが、トランプ氏がプーチン氏を批判することはまれだった。
ホワイトハウスは声明で「バイデン大統領はウクライナの主権に対する米国の確固たる支持を再確認した」と説明。また、ロシアがアフガニスタンでの米兵殺害に懸賞金を出していたとする報道や、2020年米選挙への干渉などについても懸念を表明したとしている。
バイデン氏はこの日、北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長とも電話会談を行った。対ロシアで同盟諸国と団結していることを示す狙いがあるとみられる。会談では「強硬姿勢を強めるロシアへの対応」を話し合ったとNATOは声明で明らかにした。
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原題:
Biden Presses Putin in First Call Over Cyberattack, Ukraine (1)(抜粋)
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