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英TP・ICAP、EU顧客向け全サービス停止-従業員異動完了せず

  • 昨年末までにブローカーの異動が終わらなかった-コロナなど影響
  • 従業員家族の学校を見つけるのも難しかった

ロンドンの金融事業者は、欧州連合(EU)の警告が厳しい言葉にとどまらないことを思い知らされつつある。

  世界最大のインターディーラーブローカーの英TP・ICAPは25日、パリへの従業員異動計画を完了していないためEU域内全ての顧客に対するサービス提供が禁じられたと発表した。この数時間後に欧州中央銀行(ECB)のエルダーソン理事は、銀行各行が域内の部門を増強することが必要だと強調した。

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  非公開の詳細に関する話だとして匿名を要請した関係者によると、TP・ICAPは昨年12月31日までにブローカー約80人を英国からパリに異動させることができなかった。新型コロナウイルスの感染拡大や従業員家族の学校を見つけるのが困難だったことが理由という。

  これによりTP・ICAPは、EU域内の全顧客に対してユーロの金利スワップなどユーロ建て商品の取引を提供することができなくなったと関係者は説明。新型コロナ感染拡大抑制のための制限措置が継続する中でTP・ICAPがブローカーの異動をいつ完了できるか明らかではないが、「都合がつき次第」実施する意向を示しているとも語った。

  同社の広報担当者は発表資料以外のコメントはしないとしている。

原題:EU Turns the Screws on Financiers Clinging to Their London Desks(抜粋)

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