きょうの国内市況(1月26日):株式、債券、為替市場
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●日本株反落、ワクチン接種遅れ懸念や米刺激策期待後退-景気敏感安い
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東京株式相場は反落。主要企業の決算内容を見極めたいとして全般買い手控えムードが強い中、米国で新型コロナウイルスワクチンの接種遅れへの懸念や早期の追加対策期待が後退したことが響いた。自動車や機械、鉄鋼などの素材といった景気敏感業種中心に安い。
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三井住友DSアセットマネジメントの金本直樹シニアファンドマネージャーは「短期筋以外の投資家を動かす確信的なニュースフローが出ていない中で、国内でも決算が始まりだした。米国と国内のテクノロジー企業中心に決算の株価反応を見極めたいとのムードが強く、動きづらい」と述べた。
- 東証33業種では海運や非鉄金属、鉄鋼、鉱業、輸送用機器が下落
- 電気・ガスや食料品、医薬品は上昇
●債券上昇、米長期金利低下を受け買い優勢-40年入札無難通過で安心感
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債券相場は上昇。前日の米国市場で長期金利が低下した流れで買いが優勢となったことに加え、この日に行われた40年債入札を無難に終えたことで買い安心感が広がった。
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三菱UFJモルガン・スタンレー証券の稲留克俊シニア債券ストラテジスト
- 40年債入札は利回りが高水準だったことに加え、米長期金利上昇もピークアウトした感があり、良い環境に恵まれた
- 日銀が3月点検で買い入れを減らすのではないかとの観測などネガティブ要因もあったが、ポジティブ要因が勝った
- 入札結果が超長期債の一定の支援材料になった
40年債入札
- 最高落札利回りは0.685%、市場予想中央値と一致
- 投資家需要の強弱を反映する応札倍率は2.86倍と、前回の2.67倍から上昇
- 三菱モルガンの稲留氏
- 最高落札利回りが事前予想と一致し、応札倍率も前回、前々回を上回るなど、しっかり需要を集めており無難な結果
●ドル・円は小動き、米経済対策やワクチン巡る懸念もFOMC待ち
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東京外国為替市場のドル・円相場は1ドル=103円台後半で小動き。米経済対策の早期成立や新型コロナウイルスワクチン普及に対する懸念が強まる中、株価の下落を背景にリスク回避の円買い圧力とドル買い圧力に挟まれた。きょうから始まる米連邦公開市場委員会(FOMC)を見極めようとするムードも強く、値動きは20銭にも満たなかった。
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ソニーフィナンシャルホールディングスの石川久美子為替アナリスト
- バイデン米大統領就任までは追加経済対策への期待で盛り上がってきたが、現実を見て少し冷静になった感じ。ワクチンの普及も遅れているし、ここまでの楽観ムードを少し引き締めるような動きになっている
- FOMCについては、今回何かあるわけではないとの見方が大勢。パウエル議長はテーパリング(債券購入プログラムの段階的縮小)を議論すること自体、時期尚早との発言を繰り返すだろう