債券は下落か、先物夜間取引の軟調受けて売り先行-日銀オペが支え
三浦和美債券相場は下落が見込まれている。先物中心限月が夜間取引で軟調に推移した流れを引き継ぎ、売りが先行する見通し。一方、日本銀行がこの日に実施する買い入れオペが下支え要因になるとみられている。
長期国債先物(3月物) | 151円80銭台後半~152円00銭付近か(前日151円98銭) |
新発10年物国債(361回債)利回り | 0.03%~0.035%程度か (前日0.03%) |
先物夜間取引では3月物が序盤から水準を切り下げる展開となり、一時は前日の日中終値比7銭安の151円91銭まで下落。結局は5銭安の151円93銭で引けた。

市場関係者の見方
東海東京証券の佐野一彦チーフ債券ストラテジスト
- 夜間取引の下落を引き継ぎ、先物が軟調に推移するだろう
- 一方、きのうの40年債入札を無難に終え、他の超長期ゾーンの需給が良化
- 日銀の買い入れもサポートになって地合い自体は悪くなさそうだ
- 先物中心限月の予想レンジは151円89銭~152円00銭
日銀オペ
- 対象は残存期間1年超3年以下、10年超25年以下
- 前回の買い入れ額は1-3年が4500億円、10ー25年が1200億円
- 備考:過去の日銀オペの結果一覧
海外市場の流れ
- 26日の米10年物国債利回りは前日比ほぼ横ばいの1.03%付近で推移
- IMF、世界成長率予想を上方修正-ワクチン供給が不確実性抑制
- 日本の財政は極めて深刻、持続可能性の向上重要-日銀総裁
- コロナ緊急事態延長は不可避の見方、政府・与党内で強まる-報道
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