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IMF、世界成長率予想を上方修正-ワクチン供給が不確実性抑制

  • 米国と日本の21年成長率予想を大幅に引き上げ、追加財政出動で
  • 変異ウイルスとワクチンとの競争の結果や政策の力が景気を左右

国際通貨基金(IMF)は2021年の世界経済成長率見通しを上方修正した。新型コロナウイルスワクチンの供給や追加の財政出動が感染再拡大による目先の打撃を和らげると見込む。

  26日発表の最新の世界経済見通し(WEO)によれば、21年の世界経済の成長率は5.5%と、昨年10月時点の予測の5.2%から加速する見込み。上方修正の大部分は米景気回復を反映した。一方、ユーロ圏の予想は引き下げた。

IMF、日本の成長率見通しを3.1%に上方修正-ワクチンと財政効果

  世界成長率は予想通りなら07年以来の高水準となる見通し。昨年の成長率は推計マイナス3.5%に上方修正したが、それでも平時としては大恐慌以来最低となる。

Vaccine-Powered Strengthening

IMF now projects 2021 will be the best year for global growth since 2007

Source: International Monetary Fund World Economic Outlook

Note: 2020 is estimate

  IMFのチーフエコノミスト、ギータ・ゴピナート氏はWEO発表に当たり「パンデミック(世界的大流行)収束に向けた変異ウイルスとワクチンとの競争の結果や、その実現までに効果的な支援を提供できる政策の力に大きく左右される」との認識をブログで示した。

  IMFは主要中央銀行が22年いっぱいは政策金利を据え置くと予想。先進国の金融環境は現状が続き、新興国や途上国では改善すると見込む。

  米国の成長率予測は9000億ドル(約93兆円)規模の経済対策成立を踏まえ、大幅に上方修正。21年成長率は5.1%と、昨年10月時点の3.1%から引き上げた。日本の21年成長率予測も追加経済対策を受けて大きく上方修正し、3.1%(従来予測2.3%)とした。

  一方、感染急増で新たな行動制限が講じられている欧州については、昨年末の冷え込みが続くの見方からユーロ圏の成長率予測を1ポイント引き下げ4.2%とした。英国の成長率予測は1.5ポイント近く引き下げ4.5%とした。

  中国の21年成長率予測は8.1%(従来予測8.2%)に小幅下方修正した一方、インドの予測は11.5%(同8.8%)に上方修正した。

Global Rebound

India and China are set to expand most this year

Source: International Monetary Fund

Note: Euro-area countries except Germany, France, Italy, Spain show regional average

Need a Bigger Boat

IMF sees global trade rebound intact, and an improved outlook for 2022

Source: International Monetary Fund World Economic Outlook

Note: Average of growth in export and import volumes for goods and services. 2020 is estimate

原題:IMF Boosts World Growth Outlook as Vaccines Outweigh Uncertainty(抜粋)

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