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米国株になお強気、バブル懸念高まっても好機逃したくない心理働く

  • 市場の過熱について、JPモルガンやシティなどから警告相次ぐ
  • 総合的なバリュエーションは過去の平均を下回るとゴールドマン

ウォール街の至る所で行き過ぎた投機の兆候が示されている。低位株は急伸し、はやりのテーマ型投資に資金が流入。高リスク債券のコストは過去最低水準となった。とどめを知らぬ野心と歴史的に見てなお低水準のバリュエーションを背景に、投資家がしようとしているのは買い続けることのようだ。

  米国株に連動する上場投資信託(ETF)に先週、70億ドル(約7300億円)の資金が流入。太陽光発電からロボット工学に至るホットなテーマを追求する戦略的投資が主導した。先週のS&P500種株価指数は1.9%高と、週間ベースで昨年11月以来の大幅な上げ。テクノロジー株は最高値を更新した。

  こうした状況を受け、ブランクチェック(白地小切手)会社と呼ばれる特別買収目的会社(SPAC)から暗号資産(仮想通貨)に至るあらゆる投資の過熱について、シティグループやJPモルガン・チェースなどから警告が続いた。しかし追加経済対策を背景に、米金融各社は上昇する株価指標への投資をおおむね維持するよう運用担当者に指示している。

Stocking Up

Investors poured cash into equity ETFs last week despite bubble fears

Source: Bloomberg

  ネッド・デービス・リサーチのエド・クリスソールド、タン・グエン両氏はさまざまなセンチメント指標を分析したリポートで、「市場ベースの指標は投機の増加を示している」と指摘した。

BofAが警鐘、米政策がウォール街の資産価格バブルを誘発している

  バンク・オブ・アメリカ(BofA)の最新の調査によると、通常よりも高リスクの投資をしていると考える投資家の数は記録的な水準に増加。そうした投資家の運用資金は総額5610億ドルに上る。

  ゴールドマン・サックス・グループのストラテジストは米株式市場における極めて高成長で株価収益率(PER)の高い銘柄やSPACへの投資ブームについて、「持続不可能な行き過ぎ」であることは明白だと指摘。一方で、米国債利回りや企業の信用、現金を考慮すると総合的な株式市場のバリュエーションは過去の平均を下回ると付け加えた。

米国株式市場の一部に「持続不可能な行き過ぎ」-ゴールドマン

  シティも同様の見解で、ロバート・バックランド氏率いるグローバル戦略チームは世界の株式相場を相対的、歴史的の両面で比較検討し、割高な米国株でさえもかなりの上昇余地があると結論付けた。

  シティは22日のリポートで、「バブルがいつ破裂してもおかしくないが、景気循環調整後PER(CAPEレシオ)が過去最高に達した場合、米株式指標はさらに50-100%上昇する可能性がある」と予想した。

  さらに、バブルが膨らむ際に利益を得られることは歴史が示しているともシティは指摘。弱気相場はやってくるものだが、その前に「市場はまず、一段と沸騰する可能性がある」としている。

Record Angst

出典: バンク・オブ・アメリカ

出典: バンク・オブ・アメリカ

原題:
Bubble Fears Everywhere But All Investors Can Do Is Keep Buying(抜粋)

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