ロシア各地で反政権デモ、ナワリヌイ氏の釈放求め-数万人が参加
Jake Rudnitsky、Irina Reznikロシアで23日、反体制派指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏の支持者らが同氏の釈放を求め、各地で治安当局と衝突した。政権に対する抗議デモとしては少なくとも2018年以来の規模となったが、政府は事態を重大視しない姿勢を示している。
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抗議デモには数十の都市で数万人が参加。警察当局は少なくとも3592人を拘束したと人権団体OVDインフォは報告している。米国と欧州連合は拘束された人々の釈放を求めた。
モスクワのデモには最大3万5000人が参加したとの情報もあるが、ロシア大統領府のペスコフ報道官は、デモの規模はそれより大幅に小さく、プーチン大統領への支持は依然強固だとの見方を示した。
同報道官は24日、「違法集会に大勢が参加したと多くが話すだろう」とした上で、「それは違う。参加したのはごく少人数だ。大勢がプーチン大統領に賛成する」と語った。
モスクワで身柄を拘束されていたナワリヌイ氏の妻ユリヤさんは23日夜に釈放された。
ナワリヌイ氏は22日、自分は自殺を図ったり「突然の心臓発作」を起こしたりはしないことを「念のため」明らかにしておきたいと、インスタグラムへの投稿で述べた。
原題:Kremlin Downplays Navalny Protests Where Thousands Were Detained(抜粋)