超長期債が下落、あす40年入札や日銀政策点検への警戒感が重し
船曳三郎
更新日時
債券市場では超長期債が下落。あすに40年国債入札を控えて調整売りが出た上、日本銀行による3月の政策点検への警戒感が相場の重しとなった。一方、日銀の残存期間1年以下の国債買い入れオペが減額されたものの、相場への影響は限られた。
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市場関係者の見方
みずほ証券の松崎涼祐マーケットアナリスト
- 超長期ゾーンは日銀の点検に対する思惑が影響しやすく、買い入れオペ減額となれば残存10-25年ということになるので、居所を探る20年債は上値が重くならざるを得ない
- 40年債入札については、水準が調整されている上、残存25年超オペはすでに減額余地が限られ、米長期金利にも一服感が出ているとなれば、それほど警戒は強くないのではないか
- 1年以下のオペ減額はやや驚いたが、あまり相場の材料にはならず、短いゾーンのオペ減額を中長期の金融政策のインプリケーションに結び付けるのはやや強引だろう

日銀オペ
- 残存期間1年以下は1000億円と、前回から500億円減額。残存1ー3年、3ー5年、5ー10年の通知額は据え置き
- 応札倍率は3-5年で低下、それ以外の残存期間で上昇
- みずほ証の松崎氏
- オペ結果はおおむね無難。1年以下の減額は、前回の応札が非常に少なかったことへの対応だろう
- 備考:国債買い切りオペ結果一覧
新発国債利回り(午後3時時点)
2年債 | 5年債 | 10年債 | 20年債 | 30年債 | 40年債 | |
-0.140% | -0.125% | 0.035% | 0.445% | 0.655% | 0.700% | |
前週末比 | 横ばい | -1.0bp | 横ばい | 横ばい | +0.5bp | +0.5bp |
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