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輸入食品への不信感、中国のウイルス理論と自信の高まりが拍車

  • 2020年の中国海産物輸入、12.5%減-12月は32%急減
  • 国際的な保健当局は食品を通じ感染する公算は小さいとしている

北京市の西部にある高級スーパーマーケット「オレ」を訪れると、オーストラリア産牛肉を販売するカウンターの前に使い捨て手袋の箱が置かれ、その横に「安心してお買い求めください」との貼り紙があった。

  食品の約7割を輸入しているオレのマネジャー、リ・シンジェン氏は「輸入肉は全て核酸検査を受けており心配無用だ」と語る。輸入食品業者が新型コロナウイルスに感染したと報じられ、輸入食材の購入をためらう消費者も現れ、小売店舗は新たな課題に直面している。

Handling of Imported Frozen Food At Ole Supermarket As China's Shoppers Shun Foreign Foods Amid Virus Risk

「オレ」(上海、1月19日)

写真家:Qilai Shen / Bloomberg

  中国の海産物輸入は、12月の前年同月比32%減を含め昨年12.5%減った。食肉輸入は国内の供給不足もあって堅調さを維持したが、世界の食品業界に対する圧力は高まるばかりだ。ラボバンク・グループは中国の食肉輸入が今年、過去最高だった2020年から最大30%減少する可能性があると予想する。

  ほとんどの国際的な保健当局が食品を通じ新型コロナが感染する公算は小さいとしているにもかかわらず、中国政府は食品輸入を介しウイルスが拡散するリスクを抑制する措置を一段と強化する措置を発表し続け、消費者の不信感を多少なりとも増幅させている。

  世界保健機関(WHO)は食品や食品の包装から新型コロナが人に感染した証拠はないと説明。米疾病対策センター(CDC)は冷凍食品からのコロナ感染の可能性は非常に低いとの認識だ。

世界に衝撃与えた中国武漢の都市封鎖から1年、各国で不可欠の手段に

  多くの食品で世界最大級の買い手で、特に世界の豚肉貿易の45%を占める中国の主張は世界的に大きな影響を招く。

  中国の国営メディアは冷凍製品または包装を介して新型コロナが国内に入った可能性を示唆し、冷凍食品を巡る自国の理論を一段と推し進めている。新型コロナの起源調査が大きな政治問題となる中で、WHOの調査チームは湖北省武漢市での検証のため中国入りした。中国は否定しているものの、米国は武漢の研究所からウイルスが流出したのとの見方を強めている。

武漢研究所からウイルス流出示唆する新情報入手と米国-中国反発

Handling of Imported Frozen Food At Ole Supermarket As China's Shoppers Shun Foreign Foods Amid Virus Risk

輸入された豪州産牛肉を消毒する従業員

写真家:Qilai Shen / Bloomberg

  一部の消費者が輸入シーフードなどに対して警戒を強める背景にあるのは、新型コロナの封じ込めで中国が大きな成功を収めたという国民に広がりつつある誇りだ。オレでマレーシア産のエビの実質的な値引き販売に興味を示している買い物客はいなかった。

  外国産のエビは「好きだが、今は食べなくてもいい」と言う退職し北京で暮らすチア・チンホンさんは、「今はリスクがある。あえて危険は冒さない」と話した。

Handling of Imported Frozen Food At Ole Supermarket As China's Shoppers Shun Foreign Foods Amid Virus Risk

食肉部門の新型コロナ検査認定書

写真家:Qilai Shen / Bloomberg

原題:China’s Disputed Virus Theory Has Shoppers Shunning Foreign Food(抜粋)

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