債券は下落、超長期債の需給警戒感が重し-流動性供給入札は無難通過
三浦和美
更新日時
債券相場は下落。来週に予定されている40年利付国債入札や日本銀行による2月の国債買い入れ月間予定の公表を控えて、超長期債の需給に対する警戒感から売りが優勢となった。この日に実施された中期ゾーン対象の流動性供給入札は無難な結果となり、相場への影響は限定的だった。
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市場関係者の見方
SBI証券の道家映二チーフ債券ストラテジスト
- 日銀の黒田東彦総裁はきのうの会見で、長期金利の変動幅を広げることについてあえて否定はしなかった
- 政策点検が予定されている3月の決定会合までは市場に思惑が残り、買い入れオペの動向が注目されやすい
- 来週は残存期間10年超のオペや2月のオペ月間予定の公表のほか、40年債入札も控えて相場が不安定になる可能性があり、ポジションを軽くする動きが出やすい
流動性供給入札
- 対象は残存期間1年超5年以下
- 投資家需要の強弱を反映する応札倍率は4.78倍、同年限の前回入札の3.59倍から上昇
- SBI証の道家氏
- レベル的にもそこそこの内容で、悪くない結果
- ただ、需給そのものを反映するとは考えにくく、全体として影響はない
- 備考:過去の流動性供給入札の結果一覧
新発国債利回り(午後3時時点)
2年債 | 5年債 | 10年債 | 20年債 | 30年債 | 40年債 | |
-0.140% | -0.115% | 0.035% | 0.445% | 0.650% | 不成立 | |
前日比 | 横ばい | +0.5bp | +0.5bp | +1.5bp | +0.5bp | ー |
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