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ジャック・マー氏の動画登場、アリババの時価総額6兆円押し上げる

  • 馬氏の姿を確認したいと待ち望んでいた投資家に安心感が広がった
  • 中国で最も有名な実業家の今後については、まだはっきりしていない

中国のアリババグループ創業者、馬雲(ジャック・マー)氏のスピーチは1分足らずで、自ら築き上げた企業帝国を危機に陥れている政府の締め付けについては何も語らなかった。

  だがそれでも、馬氏が20日にライブストリーミング配信されたビデオ会議に参加したことは、馬氏の姿を確認したいと待ち望んでいた投資家に580億ドル(約6兆円)相当の安心感を与えた。

  元英語教師の馬氏が教員らに向け話している動画がオンライン上に拡散し始めた後、アリババの時価総額がこれだけ膨らんだ。馬氏は昨年の遅い時期から公の場に現れていなかった。

ジャック・マー氏、オンライン会議に登場-数カ月ぶりに姿見せる

Jack Ma Emerges for First Time Since Ant, Alibaba Crackdown

動画に登場した馬氏(1月20日)

撮影:ジャスティン・チン/ブルームバーグ

  中国で最も有名な実業家の今後については、まだはっきりしていない。だが20日の動画は、馬氏の拘束や政府が同氏の企業を経営するといった最悪のシナリオはひとまずなくなったことを示唆しているとアナリストらはみている。少なくとも中国政府の暗黙の了解なしに馬氏がイベントに参加する公算は小さい。中国共産党系の新聞、環球時報も馬氏のスピーチと同氏が公の場に現れたことを伝えた。

  香港中文大学の方可成アシスタントプロフェッサーは「当局による次の動きを巡る不確実性はなお大きいが、馬氏の状況は多くの人が臆測していたよりもずっと良いことを意味している」と指摘した。

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  久しぶりに姿を見せた馬氏の話しぶりが以前と変わったからといって、アリババや同社傘下のフィンテック企業アント・グループを含めた国内ハイテク大手に対する規制を強化する取り組みを中国政府が後退させると予想する向きはほとんどない。

  上海PDフォーチュン・アセット・マネジメントのシニアアナリスト、ジャン・フーシェン氏は「アリババはまだ当局との関係を修復していないが、少なくとも今行われている独占的慣行の取り締まりが馬氏を罰するためのものでないことは明らかだ」と述べた。

  21日の香港株式市場で、アリババの株価は一時3%安となった。

Alibaba shares spike after Jack Ma reappears

原題:Jack Ma’s Brief Video Chat Prompts a $58 Billion Sigh of Relief(抜粋)

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