きょうの国内市況(1月20日):株式、債券、為替市場
Bloomberg News国内市況の過去の記事はこちらです。指標はここをクリックして下さい。
●日本株は反落、好材料出尽くしや決算前の様子見-海運や空運安い
(記事全文はこちらをクリックしてご覧下さい)
東京株式相場は反落。次期米財務長官に指名されたジャネット・イエレン氏の発言は日本株にも安心感をもたらす内容だったが、好材料出尽くしとなり相場の過熱感が再び意識されている。今後本格化する決算で回復がまだ見込めない空運、海運、陸運などの景気敏感株が売られた。
|
日本株は上昇して取引を開始したものの直後に失速し、下落に転じたまま取引を終えた。JPモルガン・アセット・マネジメントの前川将吾グローバル・マーケット・ストラテジストは、投資家のリスクオンの姿勢は変わらないが「イエレン氏の発言を確認した後に好材料が出尽くしてしまい、ここまで急速に上昇してきたことが改めて意識されている」と話した。
- 東証33業種では空運、海運、陸運、証券・商品先物、銀行、保険、医薬品が下落
- 繊維製品、鉱業、石油・石炭製品、ゴム製品は上昇
●中長期債が上昇、日銀の買い入れオペで需要を確認との声-株安も支え
(記事全文はこちらをクリックしてご覧下さい)
債券市場は中長期債中心に上昇。株価の下落や、日本銀行の国債買い入れオペで需要の強さが確認されたことが相場を下支えしたとの声が聞かれた。半面、30年債や40年債は将来的な日銀オペ減額への懸念から売られ、利回り曲線はスティープ(傾斜)化した。
|
|
野村証券の中島武信チーフ金利ストラテジスト
- 日銀オペは悪くない結果で、きのうと打って変わって現物債に国内勢の需要がみられた
- 10年債は0.05%の利回り水準で売り渋り、買い需要の強さを確認した
- 超長期債は3月の日銀の政策点検まで警戒感がくすぶり続けるが、地合いが悪かった20年債に買いが入り雰囲気もだいぶ良くなってきた
●ドル・円は103円後半、日本株安で弱含み-バイデン米大統領就任待ち
(記事全文はこちらをクリックしてご覧下さい)
東京外国為替市場のドル・円相場は1ドル=103円台後半で弱含み。バイデン次期米大統領の就任式待ちの中、米景気対策期待を背景にリスク選好のドル安地合いが続く一方、足元の日本株反落を円買い材料視する向きもあり、小幅に値を切り下げた。
|
T&Dアセットマネジメントの浪岡宏ストラテジスト
- バイデン氏の就任式前にあまり目立ってポジションをとる感じでもなく、株式市場をみてもちょっと様子見ムード
- むしろ日本株は下がっており、米国の大型財政支出がそんなにすんなりいかないのではないかというのを見始めた感じも