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外貨建て国内債、投資家基盤の拡充へ活用進む-福岡県も米ドルで初

  • 新規投資家の獲得に成果、他通貨も含め今後も発行検討-県財政課
  • 20年度の起債総額は約1425億円、前年度の3.5倍に-ブルームバーグ

福岡県が20日、国内で公募する外貨建て債(国内外債)を同県として初めて起債した。投資家基盤を広げる手法として地方自治体の間で国内外債の活用が定着しつつある。

  福岡県は年限10年の米ドル建て債を、決済方式の異なる2本立てで総額2億ドル(約207億円)発行する。発行条件は20日、米ドルミッドスワップに対する上乗せ金利が38ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)、利率が1.474%に決まった。

  福岡県財政課の吉武春樹・企画主査は、投資家基盤を拡充する目的で国内外債の発行は以前から計画していたと説明。足元は「米金利上昇でドル需要がある程度見込める」上、調達したドルを円に換えるコストが円債発行と「遜色ない水準」になりそうなことから起債を決めたと話した。新規投資家の獲得という成果も見えたとし、今後も市場動向を見ながら発行を検討していく考えを示した。米ドル以外の通貨も「十分選択肢になる」と言う。

自治体の国内外債が急増している

発行総額の推移(円換算)

ブルームバーグ

2020年度は1月20日時点の起債額

  国内外債は2018年11月に静岡県が地方自治体として初めて発行。ブルームバーグのデータによると、20年度の起債総額は、20日時点で前年度のおよそ3.5倍となる約1425億円に達した。今回福岡県が活用したベルギーのユーロクリアによる決済サービスが昨年12月に日本でも始まり、投資家の利便性が増したことから発行額も大きくなる傾向にある。

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