日本株反発、米新政権誕生や決算期待-ソフトBGやマザーズ銘柄高い
牧綾香-
日経平均株価は30年5カ月ぶり高値に上昇、日銀は金融政策を維持
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バイデン氏が宣誓、第46代米大統領に就任-「きょうは米国の日だ」
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21日の東京株式相場は反発。バイデン米新政権誕生の安心感や日本企業の決算期待で大型の値がさ株が上昇、米長期金利上昇一服でマザーズ市場の中小型成長株も買われた。ワクチン接種に関する具体的な議論が政府で進められていることもサービスや小売りなど景気に敏感なセクターに追い風だった。
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<きょうのポイント>
ソフトバンクグループが2.9%上昇し、日経平均株価を押し上げた一方で、マザーズ指数は3.7%高の1283.85ポイントと3カ月ぶりの高値を付けた。アイザワ証券投資顧問部の三井郁男ファンドマネジャーは、「小型株の中でも直近で調整の入っていた大型寄りの銘柄が選好されるなど、決算を控えて全体的に循環物色が効いている相場だった」という。
三井氏は各国の財政政策や金融緩和策に支えられて、株式市場に流入する資金は増加しているため「過熱感からの一時的な調整を警戒した投資家による売りによって乱高下する場面があっても、下値を切り上げていく相場となりそうだ」と話した。
日本銀行は21日の金融政策決定会合で、新型コロナウイルス感染症への対応を含む現行金融政策の維持を決定。新たな「経済・物価情勢の展望(展望リポート)」では、2020年度の実質経済成長率の見通しを下方修正したが、株価への影響は限定的だった。
- 東証33業種ではサービス、情報・通信、金属製品、石油・石炭製品、建設、精密機器が上昇
- 任天堂の寄与度が高いその他製品や銀行、電気・ガス、鉱業が下落
