きょうの国内市況(1月19日):株式、債券、為替市場
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●日本株反発、スピード調整一巡意識した買い-Fリテイリや半導体高い
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東京株式相場は反発。バイデン次期米大統領の就任式や日米の主要企業の決算発表を控えて、コロナ後の経済正常化を見越した買いが相場を押し上げた。アナリストによる目標株価や投資判断引き上げをきっかけにファーストリテイリングや太陽誘電が上昇するなど個別銘柄の動きが目立った。
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岡三アセットマネジメントの前野達志シニアストラテジストは、「投資家はコロナ後の経済正常化に視線を移しており、短期的にも米新政権誕生への期待などから相場が下がったら買いたいという需要がある」と話した。
- 東証33業種ではゴム製品、繊維製品、電気・ガス、空運、電機、輸送用機器、海運、不動産などが上昇率上位
- 鉱業、精密機器、倉庫・運輸関連は下落
●債券先物が上昇、20年入札無難通過で買い優勢-日銀会合控え警戒感も
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債券市場では先物が上昇。この日に実施された20年債入札が無難な結果となったことを受けて買いが優勢となった。一方、週内に予定されている日本銀行の金融政策決定会合を控えて、利回り曲線のスティープ(傾斜)化への警戒感がくすぶっており、上値は限定的となった。
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岡三証券の鈴木誠債券シニアストラテジスト
- 10年金利が0.05%で上昇が止まっている中、20年債入札は表面利率も引き上げられて買わないという状況ではなかった
- 20年入札が予想通り無難に消化され、30年債と40年債もしっかり
- ただ、日銀の金融政策決定会合を控えて、利回り曲線をスティープ化させたいとの思惑の方が進みやすく、積極的な買いは入りにくい
20年債入札
- 最低落札価格は100円95銭と、市場予想中央値と一致
- 投資家需要の強弱を反映する応札倍率は3.35倍と、前回の3.01倍から上昇
- 小さければ好調を示すテール(最低と平均落札価格の差)は9銭と、前回の12銭から縮小
- 岡三証の鈴木氏
- 一番人気のある年限で、資金の余剰感を背景にそれなりの需要を集めた
●ドル・円は上昇、米景気対策期待でリスクオン加速-104円台前半
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東京外国為替市場のドル・円相場は上昇。バイデン次期米政権による大規模な追加経済対策への期待からリスクオンの流れが加速、ドルと円が主要通貨に対して売られる中、ドル・円では円売りが優勢となった。円は主要16通貨全てに対して売られた。
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ソニーフィナンシャルホールディングスの石川久美子為替アナリスト
- バイデン次期米政権による経済対策への期待を先食いする形でリスクオンの株高・ドル売り、円売りとなり、円安の方が強く出ている
- 前日の米金融市場が休場だったので、まだ全体的に取引が薄く、値が飛びやすい面もあるのではないか
- 次期米財務長官に指名されたイエレン氏は慎重な人柄で、就任前から革新的な言動で市場の期待をあおることはしないのではないか。そうなればリスクオンは一服し、ドル・円の上昇も長続きしないだろう