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Photographer: Qilai Shen/Bloomberg
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投資の「ゲームチェンジャー」ESG、アジアでは中国が最速で拡大

  • アジアのESG関連ETF資産、21年に20%増加へ-BI
  • アジアのESG関連ETF投資は日本が圧倒的だが欧米に後れ取る
Visitors walk on the Bund in Shanghai, China, on Monday, Dec. 21, 2020. China’s central bank is striking out on its own with signals of tighter monetary policy, widening a divergence with other large economies that will shape global capital and trade flows next year.
Photographer: Qilai Shen/Bloomberg

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中国が環境・社会・ガバナンス(ESG)投資でアジア最速の成長を遂げるとブルームバーグ・インテリジェンス(BI)はみている。上場投資信託(ETF)資産をここ2年で18倍に増やしたためだ。

  BIのアナリスト、エスター・ツァン氏は、中国が再生可能エネルギーと電気自動車(EV)の普及を後押ししていることで、ESG関連のETFへの資金流入が膨らんでおり、今年アジア全般で資産が20%増えることに寄与すると指摘、「中国が支配的になるだろう」と述べた。

  ESG資産を急速に増やしている中国だが、アジアのESG関連ETF運用資産に占める割合は10%強にすぎない。ETFのESG資金400億ドル(約4兆1500億円)の80%ほどを占める日本の存在感が圧倒的だ。ただ、ツァン氏とアデリーン・ディアブ氏の試算によれば、アジアは北米と欧州に大きく後れを取っており、このセクターでの世界のETF2180億ドル相当の2割にも届かない。

  新規投資流入に加え、好調なETF運用が中国資産の伸びに拍車を掛けている。ニューヨークで取引されている「クレーンシェアーズMSCIチャイナ環境インデックスETF」は過去1年間に132%上昇。EVメーカーの蔚来汽車(NIO)や比亜迪(BYD)の保有が寄与した。香港では「グローバルX中国クリーンエネルギーETF」 が過去1年で倍以上になった。

KraneShares China ETF has more than doubled

  UBSグループのアジア太平洋ウェルス共同責任者エイミー・ロー氏は堅調なリターンとより強靱(きょうじん)なポートフォリオを構築する必要性が相まって、アジアでこのセクターに投資家を呼び込んでいると分析。UBSの調査によれば、ファミリーオフィスの4分の3がすでに一定の持続可能な投資をしている。

  ロー氏は18日のアジア金融フォーラム(AFF)で、「ESGは投資家にとってますます説得力を持つようになっている」と説明し、 「本物のゲームチェンジャー」だと語った。

原題:After 1,700% Asset Growth, China Poised to Lead ESG Push in Asia(抜粋)

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