イタリア下院、コンテ内閣を信任-上院での19日投票は予断許さず
Chiara Albanese、John Follain-
上院の投票で敗れれば大統領に辞表を提出せざるを得なくなる可能性
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連立与党の上院議席数はイタリア・ビバ離脱で絶対多数を割り込んだ
イタリアのコンテ内閣は、レンツィ元首相率いる小政党「イタリア・ビバ」の連立離脱を受け、下院が18日に行った信任投票の結果、賛成321、反対259で信任された。
上院でも19日に同じ投票が予定され、コンテ首相はぎりぎりでも勝利すれば続投できるが、敗れればマッタレッラ大統領に辞表を提出せざるを得なくなる可能性がある。
中道左派の民主党や反エスタブリッシュメント(既存勢力)政党「五つ星運動」で構成する連立与党の上院(定数321)での議席数は、イタリア・ビバの離脱で148となり、絶対多数(161)を割り込んだ。
イタリア・ビバ所属の上院議員は19日の信任投票で反対票を投じず棄権に回る方針。これに伴いコンテ首相が信任を得るために必要な単純多数は、絶対多数より少なくなる。
イタリアの法律では、予算案など特定の法案の可決には絶対多数の賛成を必要とし、舞台裏での政治工作は政権基盤の脆弱(ぜいじゃく)さを浮き彫りにする。

イタリア下院で演説するコンテ首相(1月18日)
Photographer: Alessandra Tarantino/AFP/Getty Images
Missing Majority
Premier Giuseppe Conte needs fresh support after Italy Alive quit his coalition
原題:Italy’s Conte Faces Senate Showdown After Win in Lower House、Italy’s Conte Wins First Key Vote for Government’s Survival (1)(抜粋)