きょうの国内市況(1月18日):株式、債券、為替市場
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●日本株続落、米追加対策の過度な期待一服-金融や素材など内外需安い
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東京株式市場は続落。米国の追加経済対策に対する過度な期待が一服した。低調な米経済指標も重しとなり、銀行や保険など金融、鉄鋼など素材中心に内外需とも広く下げた。
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三井住友DSアセットマネジメントの市川雅浩チーフマーケットストラテジストは、先週は相場の上昇スピードが速かったので一服感が出ていると話す。米国の追加経済対策案は大規模な対策内容だったが、「1兆9000億ドルという規模は現実的に難しいのではないかという見方もある」という。
- 東証33業種では鉱業や海運、保険、ガラス・土石、証券・商品先物取引、鉄鋼、非鉄金属が下落
- 電気・ガスと精密機器は上昇
●債券下落、変動幅拡大報道で売り-長期金利は一時昨年11月以来の水準
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債券相場は下落。長期金利は一時昨年11月以来の水準に上昇した。日本銀行が3月の金融政策決定会合で行う政策点検で長期金利の変動幅を拡大する可能性があるとの報道を受けて売りが膨んだ。もっとも、実現可能性に懐疑的な見方から買いも入り、相場は下げ幅を縮めた。
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SMBC日興証券の奥村任ストラテジスト
- 観測報道で朝方に大きく下げたが、3月点検までまだ2カ月あり不確実性が相当大きいため、押し目買いが入った
- 3月会合までに円高が加速したり、新型コロナウイルス感染拡大が収まらず緊急事態宣言が解除できなかったり、さまざまな不確実性があり、日銀は見直しをできない可能性も
- 預貸ギャップの拡大が継続しており打診買いも出やすい
背景
- 日銀が長期金利操作の運用見直しも、変動幅再拡大の可能性ー報道
●ドル・円は弱含み、株価下落でリスク回避圧力-政治不安でユーロ続落
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東京外国為替市場のドル・円相場は1ドル=103円台後半で弱含み。米経済対策の実現性や米景気に対する警戒感から日米株価が下落し、リスク回避に伴う円買い圧力がかかった。ユーロは欧州の政治不安もあり続落した。
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あおぞら銀行の諸我晃チーフマーケットストラテジスト
- 米経済対策への期待が一服し、米小売指標も悪くて米経済への警戒からリスクオフ
- ユーロはユーロ高けん制も入ってきているし、オランダも内閣総辞職があったりと欧州の政局と新型コロナによる制限強化が売り材料
- 中国のGDP(国内総生産)は予想を上回ったが、小売りの弱さが気になる。同国では今新型コロナウイルス感染も拡大しているし、春節を控えて経済への影響が出てくるか注目する必要がある
- 米新政権のドルへのスタンスはかなり注目。19日の公聴会でイエレン氏がドル高を志向すると発言するかがポイントで、市場に任せるという言い方だとドル安トレンドを許容するということでドル売り材料になってくるだろう
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