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債券下落、変動幅拡大報道で売り-長期金利は一時昨年11月以来の水準

更新日時

債券相場は下落。長期金利は一時昨年11月以来の水準に上昇した。日本銀行が3月の金融政策決定会合で行う政策点検で長期金利の変動幅を拡大する可能性があるとの報道を受けて売りが膨んだ。もっとも、実現可能性に懐疑的な見方から買いも入り、相場は下げ幅を縮めた。

  • 新発10年債利回りは一時、前週末比2ベーシスポイント(bp)高い0.05%と昨年11月以来の高水準をつけ、その後は0.045%
  • 新発20年債利回りは一時0.445%と昨年7月以来、新発30年債利回りは一時0.675%と2019年1月以来の高水準
  • 長期国債先物3月物の終値は13銭安の151円72銭。売りが先行して151円56銭まで下げたが、その後は押し目買いが入って水準を切り上げ、一時151円73銭まで下げ幅を縮小
先物中心限月の推移

市場関係者の見方

SMBC日興証券の奥村任ストラテジスト

  • 観測報道で朝方に大きく下げたが、3月点検までまだ2カ月あり不確実性が相当大きいため、押し目買いが入った
  • 3月会合までに円高が加速したり、新型コロナウイルス感染拡大が収まらず緊急事態宣言が解除できなかったり、さまざまな不確実性があり、日銀は見直しをできない可能性も
  • 預貸ギャップの拡大が継続しており打診買いも出やすい

三井住友DSアセットマネジメントの深代潤上席参与

  • 日銀内にイールドカーブ(利回り曲線)を立てたいという声があるのは確かだろうが、新型コロナの感染拡大が止まらない危機の最中に実効性のある対策を取るのは難しいのではないか
  • 黒田東彦総裁は12月会合後の会見で長短金利操作の枠組みを変える必要ないと述べており、中央銀行が金利の状況に過剰反応しなければならない状況でもない
  • あすの20年債入札は新発債で一定の需要があり、3月期末に向けて投資家がきっちり買いを入れてくるとみられ、大きな波乱は予想せず

背景

  • 日銀が長期金利操作の運用見直しも、変動幅再拡大の可能性ー報道

新発国債利回り(午後3時時点)

2年債5年債10年債20年債30年債40年債
-0.125%-0.100%0.045%0.440%0.660%0.700%
前週末比+0.5bp+0.5bp+1.5bp+2.5bp+1.5bp+1.0bp
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