コンビニの加クシュタール、仏カルフール買収断念-緩やかな協業検討
Angelina Rascouet、Sandrine Rastello、Blaise Robinson-
燃料購入やブランド、重複する流通分野でいかに協力できるか検討へ
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ルメール仏経済・財務相からの強い反対で買収は断念
カナダのコンビニ運営大手アリマンタシォン・クシュタールとフランスの小売り大手カルフールは16日、ルメール仏経済・財務相からの強い反対を受け、クシュタールが提案したカルフールへの200億ドル(約2兆800億円)規模での買収を巡る協議を打ち切ったと発表した。今後は緩やかなアライアンスを検討するとしている。

カナダのモントリオールにあるクシュタール店舗
撮影:Christinne Muschi / Bloomberg
両社は発表文で、燃料購入やブランド、重複する流通分野でいかに協力できるかを検討すると説明。クシュタールのブライアン・ハンナッシュ最高経営責任者(CEO)は「カルフールとパートナーシップを結ぶ機会は、当社を世界的な主要小売企業へと向かわる方向に前進させる」と述べた。
買収成立なら北米を中心とするクシュタールのコンビニ1万4200店とカルフールの大型スーパー含む欧州の店舗を合わせ持つ小売りの大企業誕生となるほか、外資による仏企業買収では過去最大級の一つとなるはずだった。
原題:
Couche-Tard, Carrefour End Merger Talks, Consider Alliance (2)(抜粋)