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ドルや金利に「ブラックスワン」リスク、KKRのマクベイ氏が警告

  • 実際に起きる可能性低いイベントに対するプロテクション購入を助言
  • 建設的状況に逆らって誤った方向に進む恐れがある事柄が2、3ある

プライベートエクイティー(PE、未公開株)投資会社KKRのヘンリー・マクベイ氏は、世界の準備通貨としてのドルの地位喪失や金利急上昇など実際に起きる可能性の低いイベントに関する「テールリスク」のプロテクションを購入するよう投資家に助言している。

  この戦略は、新型コロナウイルス感染拡大に伴う昨年の市場混乱といった相場急落時に利益が得られることが多い金融上の保険と言える。マクベイ氏は景気動向と政策の現在の組み合わせが経済の力強い回復をもたらすと予想する一方、最近の資産価格の値上がりや米国債利回りの上昇を受けて慎重だ。

  ブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、「総じて建設的な状況に逆らって誤った方向に進む恐れがある事柄が2、3ある」と語った。

KKRのグローバルマクロ・アンド・アセットアロケーション責任者のヘンリー・マクベイ氏

出典:ブルームバーグ

  ドルへの信頼感喪失や無秩序な金利上昇の可能性に加え、企業利益が想定から大きく外れ、株価評価の見直しにつながりかねないことも「ブラックスワン」リスクとして強調した。ただ、可能性は引き続き低いと考えている。

  KKRは今回、2008年の金融危機後とはかなり異なる種類の回復を想定している。成長加速を見込むマクベイ氏の見方を支えているのは健全な中国経済とバイデン次期米大統領が提案する刺激策だ。米消費についても、大方のアナリスト予想を上回るペースでの回復を見込んでいる。

  「KKRの見方では金利は今後上昇し、インフレ期待について市場はこれまで恐らく過度に緩い対応だったということになるが、相場の大幅下落は予想していない」と語った。

  同氏は金融当局が最終的に、予定より早く債券購入のテーパリング(段階的縮小)を迫られると見込む。また、インフラや不動産、一部のクレジットへの資産配分を選好する。価格の高い成長株から小型株および新興市場に資金フローがシフトするとも予測した。

原題:KKR’s McVey Flags Dollar, Rates Among ‘Black Swan’ Tail Risks(抜粋)

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