【欧州市況】株は11カ月ぶり高値から反落、イタリア債上昇
Kit Rees15日の欧州株は反落。前日までの3日続伸でストックス欧州600指数は昨年2月以来の高値に達していたが、シクリカル銘柄を中心に売られた。
ストックス欧州600は1%安で、約4週間ぶりの大幅な下げ。週間でも0.8%安と、5週間ぶりの下げとなった。
この日はドル上昇で原油価格が圧迫されたためエネルギー株の下げが大きかったほか、米銀ウェルズ・ファーゴの決算がさえず銀行株が低迷した。

欧州債市場ではイタリア債が上昇。同国を巡っては解散総選挙の観測が浮上しているが、欧州中央銀行(ECB)の債券買い入れが投資家に安心感を与えている。
ドイツ債は小幅安。欧州連合(EU)が来週、ソーシャルボンド(社会貢献債)を追加発行する可能性もささやかれている。
ドイツ債とイタリア債のスプレッドは4ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)縮小して115bpとなった。
来週は21日にフランスが3、5、7年債を合計で最大100億ユーロ、スペインは5、7、15、20年債を発行する。
ドイツ10年債利回りは1bp上げてマイナス0.54%。フランス10年債利回りも1bp上昇のマイナス0.32%、イタリア10年債利回りは3bp低下し0.61%。
原題:European Stocks Slump From 11-Month High as Cyclical Shares Fall、Italy Bonds Rise as Political Concerns Faded; End-of-Day Curves(抜粋)