, コンテンツにスキップする

ディールメーカーもロンドン離れEUへ、トレーダーらに続く

  • ゴールドマン、投資銀行部門のシニアバンカーらを大陸に移している
  • ディールメーカー異動の理由は顧客へのアクセス

ロンドンを世界金融の中心地たらしめてきたバンカーらを規制する新しいルールはまだ不透明だが、一つ明らかなのはバンカーたちが英国から欧州連合(EU)に移りつつあることだ。

  多くのトレーダーやセールス担当者が既に大陸に渡ったが、次は合併や資本調達、戦略について企業にアドバイスするバンカーたちの番だと、国際的な銀行の幹部らは話す。例えばゴールドマン・サックス・グループは投資銀行部門のシニアバンカーらを大陸に移している。

  フランクフルトの幹部人材あっせん会社、グローバル・マインド・エグゼクティブ・サーチ・コンサルタンツの創業者、アンドレアス・ハリン氏は「業界スペシャリストや債券と株式発行アドバイザーを中心にさらに3000-4000人の投資銀バンカーがロンドンを離れて欧州に戻ることになると思う」と話した。

  高報酬の納税者を失うのは、金融サービス業界からの税収に大きく頼っている英国としては辛い。金融業界は英国で100万人以上を雇用し経済の約7%、税収の1割強を担っている。

  英国とEUの通商協定は昨年12月の終わりに合意されたが、金融サービスについての協議は始まったばかりで完了の期限もない。EU当局は英国の金融規制と監視が公平なビジネス環境をつくり出すのに十分に厳しいかを判断しなければならない。既に、数千人の雇用と1兆ドル(約104兆円)を超える資産が欧州に移っている。

フランクフルト、マドリード

  ディールメーカー異動の理由は、顧客へのアクセスだ。ロンドンのバンカーはもはや、企業の合併・買収(M&A)や資本調達について大陸の企業に直接売り込むことができない。EUを本拠とする同僚が、事業のアイデアを最初に企業に伝える必要がある。

  こうした新しい在り方に対応するため、ゴールドマンは欧州の投資銀行事業を拡大し、ロンドンからバンカーをフランクフルトやマドリードに移している。

  同行広報担当のセバスチャン・ハウエル氏によれば、テクノロジー・メディア・通信の域内責任者、マカリオ・プリエト氏はフランクフルトに異動する。同氏のほか3人がフランクフルトに移るという。関係者によれば、マドリードのバンカー数は年末までに60人に倍増させる方針。

原題:Brexit Is Driving Top Dealmakers Out of London and Into the EU(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE