株式の熱狂、IPO銘柄から低位株まで広がる-1日で9900%高も
Vildana Hajric、Claire Ballentine、Michael Regan-
少なくとも9900%値上がりしている低位株が6銘柄あった-14日時点
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ゲームストップ株は2日間で2倍に、アファーム株は上場初日に急伸
合理的な人々は、株式市場全体が過熱しているかどうかについて議論できるかもしれない。ただ、小口投資家が支配する株式世界の一角では、全てが正常に機能しているとは言い難い。
ニューヨーク時間14日午後1時(日本時間15日午前3時)直前時点では、1日に少なくとも9900%値上がりしている低位株が6銘柄あった。未公開株を扱う、取引所以外の場所での売買高は約380億株と、1年前の平均の7倍になった。
ビスポーク・インベストメント・グループは「これはばかげている」と題したリポートで、最近の動向を要約した。株価売上高倍率が10倍を上回り、過去3カ月間に株価が2倍余りになった米上場株は59銘柄に上っていると同社は指摘。グローバルマクロストラテジスト、ジョージ・ピアクス氏によると、現在この条件にあてはまる銘柄は昨年3月以降に760%上昇しており、時価総額は計3200億ドル(約32兆2000億円)となっている。

ビデオゲーム小売りチェーンの米ゲームストップの株価もここ2日間で2倍になった。デイトレーダーは何カ月にもわたり同社株に夢中になっているが、同銘柄をカバーするアナリスト8人のうち投資判断を「買い」にしているのは1人だけだ。米ネット通販会社チューイーの共同創業者で物言う株主のライアン・コーエン氏がゲームストップの取締役に就任したことが材料視されている。

新規株式公開(IPO)市場も熱狂に支配された。米フィンテック企業アファーム・ホールディングスは、上場初日となった13日、IPO価格の約2倍に上昇して終了した。
原題:Stock Mania Spans IPOs to Penny Shares With 9,900% Daily Gains(抜粋)