キヤノン:前期2度目の上方修正、コロナからの回復が想定上回る
堀江政嗣
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キヤノンは14日、前期(2020年12月期)の営業利益が1050億円になるもようだと発表した。従来予想は640億円だった。前の期との比較では減益率が63%から40%に縮小する。新型コロナウイルス感染症の影響からの業績回復ペースが予想を上回り、昨年10月に次いで2度目の上方修正となった。

コロナ禍でも販売好調なキヤノンのデジタルカメラ(2020年7月29日、都内)
Photographer: Kiyoshi Ota/Bloomberg
キヤノンの発表資料によると、純利益は従来見通しの520億円から800億円に上振れるもよう。売上高は従来見通しをやや上回る3兆1600億円になるとしている。
第4四半期(10-12月期)にフルサイズミラーレスの新製品が牽引したカメラや、在宅需要が続くインクジェットプリンターなどが特に利益面で計画を上回って推移したとしている。同社の株価は昨年1年間では30%超の下落となったが、年初来では4.9%上昇している。
(株価情報などを追加して更新します)
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