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TSMCの21年設備投資、最大2.9兆円計画-技術的優位維持狙う

更新日時
  • 今年の設備投資計画は250億~280億米ドル-昨年は172億米ドル
  • 供給問題の解決に向け、自動車業界の顧客と協力している-魏CEO

半導体の受託生産世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC)は、2021年の設備投資計画を最大280億米ドル(約2兆9100億円)に設定し、前年実績から大幅に引き上げた。世界のテクノロジー・自動車大手企業に選ばれる半導体メーカーに同社を押し上げた先端技術でリードを守る。

  黄仁昭最高財務責任者(CFO)は14日の電話会議で、21年の設備投資計画を250億-280億米ドルに設定すると説明。昨年実績は172億米ドルだった。投資拡大でTSMCの先端技術への需要急増に対応する考えだという。1-3月(第1四半期)の売上高については、127億-130億米ドルと見込んでおり、アナリスト予想平均の124億米ドルを上回った。

  韓国のサムスン電子に対して広げつつある技術的優位に、今後も米アップルなどの顧客が頼るとの見方から、TSMCの株価は20年初め以降に70%超上昇している。TSMCの半導体は「iPhone(アイフォーン)」から冷蔵庫、自動車まで至るところで使われており、家電や自動車製造など数多くのセクターに欠かせなくなっている。

  黄CFOは設備投資の約80%が3ナノメートル、5ナノ、7ナノなど先端半導体技術の開発に向けられると説明した。

TSMC's outperformed its largest rivals since the start of 2020

  昨年10-12月(第4四半期)の純利益は前年同期比23%増の1428億台湾ドル(約5300億円)。アナリスト予想の平均は1372億台湾ドルだった。20年通期は50%増益と10年以降で最も大きな利益の伸び。これまで公表された月間売上高に基づく10-12月の売上高は、14%増の3615億台湾ドルと過去最高だった。

  世界的な半導体不足がホンダやフォルクスワーゲン(VW)の生産調整の動きにつながっているが、TSMCは自動車業界は18年以来「ソフト」だったとし、需要は10-12月に持ち直し始めたばかりだと説明。魏哲家最高経営責任者(CEO)は、生産能力・供給問題の解決に向けて自動車業界顧客と協力していると明らかにした。

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原題:TSMC Will Spend Up to $28 Billion in 2021 to Protect Tech Lead(抜粋)

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