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米10年債利回り、どこまで上昇すればリスク資産にマイナスか

  • 1.3-1.6%を警戒とみる投資家も-今のところ株はもちこたえる
  • 1.6-1.8%まで上昇なら新興市場投資家に十分な脅威-みずほ銀

成長加速期待の中で米国債利回りが上昇する中、投資家が知りたいのは世界的なリスク資産上昇を損なう利回り水準はどこかという点だ。

  JPモルガン・アセット・マネジメントはこのところの利回り上昇ペースを懸念。10年物利回り1.3-1.6%のレンジを警戒水準とみる投資家もいる。アジア時間14日にはバイデン次期米大統領の新型コロナ対策財政パッケージの規模を巡る報道を受けて1.1%強となった。

米国債利回りが上昇-バイデン次期政権の2兆ドル景気対策案報道で

  JPモルガン・アセットのアジアチーフ市場ストラテジスト、タイ・フイ氏は「10年物米国債のボラティリティーの歴史と2013年のテーパ―タントラムの例を見ると、2-3週間の間に30-50ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇すれば、市場への圧力になり得ると思う」と述べた。

Investors question how high yields can climb before hitting risk assets

  10年物米国債利回りは今週、インフレ加速観測を背景に1.19%と、新型コロナウイルス感染拡大を受けて大幅に売られた3月以来の高水準を付けた。

  一方、これまでのところ、世界株は持ちこたえている。ユニオン・バンケール・プリべのアジア株式調査責任者、キーラン・カルダー氏は、10年債利回りが1.2-1.3%に上昇しても依然、株式全般にとって好環境との見方を示した。インフレ率が2%近くで安定するとの前提で考えれば、実質利回りが依然、金融当局が緩和姿勢の維持を望む水準の範囲内にとどまるからだと指摘した。

  野村ホールディングスのストラテジスト、チャーリー・マケリゴット氏は今週のリポートで、突然のインフレ急上昇があれば、「無秩序な」債券売りを促し得るため、市場安定化で金融当局の一段の介入が必要になる可能性はあると分析した。

  Tロウ・プライスのマルチアセットソリューション責任者、トーマス・ポーラウエック氏は、「リフレ的環境の中で利回りが上昇しているなら、リスク資産投資家にとって問題になることはないが、利回り上昇が金融政策の変化によるなら、リスク資産にとって一段とマイナスだ」と指摘した。

  また、みずほ銀行のストラテジスト、ビシュヌ・バラサン氏は米10年債利回り1.6-1.8%は新興市場投資家を「恐れさせる」のに十分だろうとの見方を示した。

Stocks are losing their appeal as earnings yield premium over bond yield narrows

原題:
When Will Higher Treasury Yields Upset the Risk Asset Apple Cart(抜粋)

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