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ドル・円が104円台回復、米経済対策2兆ドル報道で米長期金利上昇

更新日時

東京外国為替市場のドル・円相場は1ドル=104円台へ上昇。バイデン次期米大統領の経済対策が2兆ドル規模になる可能性が報じられ、米長期金利の上昇に伴いドル買いが強まった。

  • ドル・円は午後3時15分現在、前日比0.1%の104円02銭
    • 103円後半で小動きが続いた後、一時104円20銭まで上昇
  • ユーロ・ドルはほぼ横ばいの1ユーロ=1.2154ドル
    • 1.21ドル台後半から一時1.2136ドルまでユーロ安・ドル高が進行
米長期金利につれてドル上昇

市場関係者の見方

ソニーフィナンシャルホールディングスの石川久美子為替アナリスト

  • 米経済対策の市場予想は1.3兆ドル前後で、これを上回ったので米長期金利が上昇しドル高に振れた。ただ、その後は欧米市場をみたいといったん様子見
  • 株の方でリスクオンに拍車がかかれば米長期金利がもう少し上がる可能性はあり、欧米市場でドル買いが再始動することは想定しておいた方がいい
  • 一方、急激な米金利上昇は株価の押し下げ要因になるので、今晩のパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長発言はテーパリング(債券購入の段階的縮小)に距離を置くものになりやすい。そう考えると米金利上昇も一時的なものにとどまり、足元のドル高も長続きしない可能性の方が高いだろう

あおぞら銀行の諸我晃チーフマーケットストラテジスト

  • 米金利はまだ落ち着きどころを探っているところで、バイデン氏会見までは方向感が出づらいのではないか
  • パウエル発言、バイデン会見を受けて対ユーロなどでドルは結構動くかもしれないが、ドル・円はボラティリティーもだいぶ落ちており、今の位置からだと104円を挟んだ展開になるのではないか

外為どっとコム総合研究所の神田卓也調査部長

  • バイデン氏の対策やパウエルFRB議長の発言内容をにらんで、ドル・円は目先104円半ばから103円半ばのレンジをどちらに抜けるかというところ。どちらかに抜けないと方向感は出ないだろう

背景

  • バイデン次期大統領が14日に公表する予定の経済対策案の規模は2兆ドル(約208兆円)前後になる可能性が高い、とバイデン氏の顧問が同氏に近い複数の議員に最近伝えたとCNNが報道
    • バイデン次期大統領は14日午後7時15分(日本時間15日午前9時15分)から「ワクチン接種と経済支援策」の概略を発表する予定
  • 米10年債利回りは同報道を受けて、一時3ベーシスポイント(bp)高い1.12%程度まで上昇
  • パウエルFRBは14日、プリンストン・エコノミクスのウェブ会議に出席する
    • 13日にはブレイナードFRB理事が「一段と顕著な進展」には時間かかると早期の緩和縮小に警鐘を鳴らし、クラリダ副議長はインフレ率が1年間、2%に達するまでは利上げしないと述べた
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