米国、新疆ウイグル産の綿製品とトマト輸入禁止へ-強制労働指摘
Julia Fanzeres
更新日時
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米国は中国政府がウイグル族を含む少数民族100万人余り拘束と主張
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「メード・イン・チャイナ」は「警告表示」-米国土安全保障省高官
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米国は、中国新疆ウイグル自治区産の全ての綿製品とトマトの輸入を禁止する。中国政府によるウイグル族弾圧を理由に挙げた。
米国は一部企業による労働者虐待の疑いを巡り中国への圧力を強めており、今回の動きはそうした一連の措置の一つ。米国は、中国政府が「再教育」収容所でウイグル族および他の少数民族・宗教的少数派を100万人余り拘束していると主張。中国外務省はこれを否定している。
米国土安全保障省のケネス・クッチネリ副長官代行は13日、「強制労働は現代の奴隷制の一種だ」と記者団との電話会議で指摘。「『メード・イン・チャイナ』は原産国を示しているだけではなく、警告表示でもある」と述べた。
中国政府は14日、米国が「貿易ルールと市場経済の原則を破り、世界の産業サプライチェーンと企業・消費者の利益を損ねた」と批判。中国外務省の趙立堅報道官は北京での記者会見で、「いわゆる強制労働は米国を含む一部の欧米機関によるでっち上げだ」と主張した。
原題:U.S. Bans Xinjiang Cotton Products, Tomatoes on Forced Labor (3)、China Criticizes U.S. Ban on Xinjiang Goods Over Forced Labor(抜粋)
(最終段落に中国側の主張を追加して更新します)
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