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アリババの最大80億ドル社債発行計画に不透明感も-馬雲氏沈黙の中で

  • オフショア債発行は今週にも計画されていた-投資家に疑念も
  • マーケティング進めれば「相当な需要」生じるとの見方も

中国の電子商取引大手、アリババグループが近く計画している最大80億ドル(約8300億円)規模のドル建て社債発行を巡り、うまくやり遂げられるのか投資家が疑念を持ち始めている。共同創業者の馬雲(ジャック・マー)氏の所在に関する不透明感やトランプ米政権による中国企業への締め付けがあるためだ。

  事情に詳しい複数の関係者によると、オフショア債の発行は今週にも計画されていたが、マーケティング・メモランダムが投資家候補にまだ受け取られていない状況だという。公に話す権限がないとして匿名を条件に話した。アリババの広報担当者からは社債発行の進捗(しんちょく)について、今のところコメントはなかった。

  こうした静寂を受けて、投資家は難しさを増す状況下でアリババが巨額の社債発行を進めるのか懐疑的になりつつある。今週、米投資禁止の可能性を巡る報道で同社のドル建て債の一部でスプレッドが半年ぶりの大きさになった。ブルームバーグが集計した価格動向が示した。バイデン新政権の発足が迫り、対中政策が明確になるまで見合わせる根拠は十分ある。

  ダウ・ジョーンズ(DJ)通信などによると、米政府は米国人によるアリババや他の中国証券への投資を今後も認めることを決めた。これまでは禁止を検討していた。

中国アリババ、ドル建て債発行で来週にも最大80億ドル調達-関係者

Spreads on Alibaba's dollar bonds widen after potential U.S. investment ban

  中国当局による独占禁止上の締め付け強化やフィンテック企業アント・グループによる350億ドル規模の新規株式公開(IPO)中止に直面して以降、馬氏は公の場に姿を現しておらず、こうした状況を既に懸念している投資家候補が二の足を踏む可能性がある。

  一方、ブルームバーグ・インテリジェンスのアナリスト、ロバート・シフマン、サボーナ・パンジャ両氏は、アリババが社債のマーケティングを進めれば「相当な需要」が生じる可能性がなおあると指摘。同社は信用面で「かつてないほど強い」とコメントした。

原題:Alibaba’s Jumbo Bond Deal Goes Quiet With Ma Out of Sight (1)(抜粋)

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