マコネル氏、弾劾裁判の早期開始を否定-秩序ある政権移行優先
Laura Litvan
更新日時
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上院での弾劾裁判は20日までに始まらない公算大きい
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弾劾裁判でどう投票するか決断していない-マコネル氏
マコネル米共和党上院院内総務は13日、同党上院議員らに対し、トランプ大統領の弾劾裁判で有罪票を投じるかどうかは何も決断していないと伝えた。また、19日より前に弾劾裁判を始めるために上院を緊急招集する意向はないとも述べた。
ブルームバーグが確認した共和党議員らへの書簡でマコネル氏は、上院での弾劾裁判開始がいつであろうと、20日のトランプ大統領の任期切れまでに評決を下す時間はないと述べた。
同氏は「バイデン次期大統領が宣誓就任する前に公平かつ適切な裁判で結論が出る可能性は一切ない」と指摘。安全な就任式と秩序ある政権移行の実現に向け、今後7日間は議会とホワイトハウスが共に集中することが国家のためには最善だとした。

マコネル共和党上院院内総務(中央)
Photographer: Kevin Dietsch/UPI/Bloomberg
先週起きたトランプ氏支持者による議事堂乱入事件を受け、マコネル氏には弾劾について立場を公にするよう圧力が強まっている。バイデン次期大統領は、上院で弾劾裁判が進行するのと同時に閣僚の指名承認が行われるよう求めている。
事情に詳しい関係者2人によると、マコネル氏は周辺に対し、議会乱入を扇動したトランプ氏は弾劾に値する罪に関与したと考えていると伝えた。
しかし、弾劾裁判で有罪票を投じるかどうかについては何も決断していないと説明。この日の書簡で同氏は「報道は臆測に満ちているが、どう投票するか最終的に決めておらず、上院で法的な議論が提示されるのに耳を傾けるつもりだ」と記した。
原題:McConnell Says Senate Should Focus on Inauguration Before Trial(抜粋)
(第1-3段落に情報を追加して更新します)
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