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ラガルド総裁、ECB経済見通しはロックダウン強化でも依然妥当

更新日時
  • 今年のユーロ圏成長率3.9%の予想、3月末までのロックダウンを前提
  • ユーロ圏経済、再度のリセッション入り見込む銀行が最近増加

欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁は、 新型コロナウイルス感染再燃とそれに伴う制限措置にもかかわらず、昨年12月に公表したユーロ圏の経済成長予測は今も「明らかに妥当だ」との認識を示した。

  総裁は、米大統領選挙や英国と欧州連合(EU)の通商協定などこれまで見通しを曇らせていた不確実要因の多くが解消されたことに加え、新型コロナワクチンの接種も始まったと指摘した。同時に、金融と財政による景気支援は継続する必要があると強調した。

  ECBは今年のユーロ圏成長率を3.9%と予想している。この見通しの前提は「今日も正しいとわれわれは考えている」と総裁は述べた。ロイターが主催したオンラインイベントで語った。「一部の見方よりも前向きな基調で」今年が始まったとも述べた。

  多数の銀行がここ数日に、新型コロナ対策の厳格な制限を理由にユーロ圏の成長予想を引き下げ、1-3月(第1四半期)については総じて、マイナス成長予想に転じた。マイナス成長となれば2四半期連続で、再びリセッション(景気後退)に陥ることになる。

January Blues

The post-holiday bounce in euro-area activity was small and isn't expected to last long

Source: Bloomberg Economics, Google, Moovitapp.com, German Statistical Office, BloombergNEF, Indeed.com, Shoppertrak.com, Opportunity Insights

Note: Jan. 8, 2020 = 100

  ラガルド総裁によると、昨年12月のECB予測はロックダウンが第1四半期末まで続くことを想定していた。「懸念されるのは、3月末になっても域内諸国がロックダウン措置を続けなければならない場合についてだ」と総裁は述べた。

  ECBは来週、政策決定会合を開く。前回はパンデミック緊急購入プログラム(PEPP)を2022年3月まで延長し1兆8500億ユーロ(約234兆円)に拡大したが、全額を使うとは限らないとしていた。

  「われわれが同意した購入枠が大き過ぎ全額を使う必要がなければ、使わないだけだ」と総裁はこの日繰り返した。「さらに多くが必要であれば、再調整する」とも述べた。

  総裁はまた、ECBはインフレ押し下げにつながるユーロの対ドル上昇に対して「非常に注意を払う」と語った。

  今年半ばごろに結果を公表し始める予定のECBの戦略見直しにも触れたものの、「2%弱」というインフレ目標をどう変更するかについて踏み込むことは避けた。

原題:Lagarde Defends ECB Economic Outlook Even as Banks Cut ForecastsLagarde Says ECB Economic Outlook Still Valid Despite Lockdowns(抜粋)

(第3段落以下を追加します)
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