超長期債は下落、米長期金利の反発や日銀オペ結果を受け売り圧力
三浦和美
更新日時
債券市場では超長期債が下落。米国の追加経済対策の規模を巡る報道を受けて米長期金利が反発したことから、同ゾーンに調整売りが出たとの指摘が聞かれた。日本銀行が実施した国債買い入れオペで売り需要の強まりが示されたことも相場の重しとなった。
|
|
市場関係者の見方
SBI証券の道家映二チーフ債券ストラテジスト
- 米バイデン次期政権の経済対策が2兆ドル規模になる可能性との報道を受け米長期金利が上昇
- 米国発の材料で、ここのところ割高化していた超長期ゾーンに修正が入った格好
- ただ、米経済対策が早期に実現するかは疑問
- 円債利回りの上昇局面では投資家需要が多いとみられ、需給的に悪化しているイメージはない
日銀オペ
- 対象は残存期間1年超3年以下、25年超、物価連動債。買い入れ額はいずれも前回から据え置き
- 応札倍率はいずれも前回から上昇し、売り圧力の強まりが示された
- SBI証の道家氏
- さすがにここから1年超3年以下の減額はないと思うが、多少は警戒感が残っており、それを踏まえた結果
- 25年超も、10年超25年以下とともに日銀が買い入れを減らすのではないかとの見方がくすぶっていることが影響したとみられる
- 備考:過去の日銀オペの結果一覧
背景
- バイデン氏の経済対策案、2兆ドル規模の可能性と顧問語る-報道
- 米10年物国債利回りは時間外取引で一時1.115%台まで上昇
新発国債利回り(午後3時時点)
2年債 | 5年債 | 10年債 | 20年債 | 30年債 | 40年債 | |
-0.125% | -0.105% | 0.025% | 0.405% | 0.635% | 0.680% | |
前日比 | +0.5bp | +0.5bp | 横ばい | 横ばい | +0.5bp | +1.5bp |
最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
LEARN MORE