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楽天モバイル転職のソフトバンク元社員逮捕 、情報持ち出し疑い

更新日時
  • 不正競争防止法違反の容疑、元社員の逮捕は1年間で2度目
  • ソフトバンク、楽天が営業秘密を既に利用している可能性高いと認識

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ソフトバンクは12日、現在は楽天モバイルに勤務する元社員(45)が不正競争防止法違反容疑で警視庁に逮捕されたと発表した。ソフトバンクでは2020年1月にも同様の容疑で別の元社員が逮捕されている。

Softbank Group Corp.'s Earnings Announcement

  発表資料によると、元社員が2019年末に退職するまでの期間にネットワーク技術に関わる情報を不正に持ち出したことが昨年2月に判明。同社は警視庁へ被害を申告するとともに、捜査に協力してきた。

  不正に持ち出された営業秘密は第4世代通信技術(4G)、第5世代(5G)ネットワーク用の基地局設備や基地局同士を結ぶ固定通信網に関する技術情報などで、法人顧客取引先に関する情報は含まれていないという。

  ソフトバンクは、楽天モバイルが当社営業秘密を既に何らかの形で利用している可能性が高いと認識しており、楽天に対し営業秘密の利用停止と廃棄などを求める民事訴訟を提起する予定だ。

  これに対し楽天モバイルの山田善久社長はコメントを発表し、社員が同法違反の容疑で逮捕されたことを認めた上で、社内調査で同社員が前職により得た営業情報を業務に利用していたという事実は現時点まで確認されていないと説明。5Gに関する情報も含まれていないと述べた。

Rakuten Inc. Cafe and CEO Hiroshi Mikitani At Company's New Year Conference

  警視庁によると、容疑者は不正に利益を得る目的で19年12月ごろ、パソコンを操作してクラウドサーバーにアクセスした。ネットワーク情報ファイルを電子メールに添付して自身に送り、複製するなどして営業秘密を得たという。

  不正競争防止法では、事業者の営業秘密を不正の利益を得る目的で自ら使用したり、第三者に開示したりする行為に対し、個人の場合は10年以下の懲役など刑罰が科される。

  12日の日本株市場で楽天株は一時、前週末比2%安の979円と反落した。ソフトバンク株は0.4%安で始まった後、1.3%高の1364円まで買われる場面があった。

(5段落に楽天モバイル社長のコメントを追記します)
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