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モルガンS、ドル安予想を撤回-米金利のレジームシフトで

  • ユーロと加ドルに対する米ドルのショートポジション解消
  • 「ドル下落に備えるポジションを取ることはもはや魅力的ではない」

モルガン・スタンレーのストラテジストらは、大幅な米財政拡大観測などを受けた米金利のレジームシフトを背景に、短期的なドル下落予想を撤回した。

  マクロ戦略のグローバル責任者、マシュー・ホーンバック氏は11日に電話取材に対し「財政政策見通し、金融政策見通し、インフレ高進見通しを巡る不確実性を踏まえると、ここからドル下落に備えるポジションを取ることはもはや魅力的ではない」と述べた。

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  モルガン・スタンレーはユーロとカナダ・ドルに対する米ドルのショートポジションを解消した。代わって、英ポンドをノルウェー・クローネに対してショートにすることや、スイス・フランのカナダ・ドルに対するショートに転じることを勧めた。

  ホーンバック氏やジェームズ・ロード氏らストラテジストは9日付のリポートで、「高まる米財政出動の可能性」などを背景に、「ドルについての見方を中立に変更する」と明らかにした。「強気に転じる時期についてはシグナルを探している」という。

  今回のドル予想転換の背景には二つの重要な要因がある。ストラテジストによれば、先週の米ジョージア州上院選の決選投票で民主党が勝利したことは、今四半期中にも最大1兆ドル(約104兆円)の追加経済対策が実現する可能性があることを示唆する。さらに、米金融当局が政策正常化について6月にも議論を開始する可能性がある。

  「これら二つの要因には、米国の低い利回りという、ドルに対して広がったマイナスの想定を払拭(ふっしょく)する力がある」とモルガン・スタンレーは指摘。「米国の新たな財政政策に焦点が移る中、米実質利回りとドルが共に底入れの過程にあるとわれわれは考えている」と分析した。

原題:
Morgan Stanley Abandons Weak Dollar Call on Shift in U.S. Rates(抜粋)

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