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米下院、トランプ大統領を弾劾訴追する決議案採決も-ペロシ議長

更新日時
  • 大統領は憲法と民主主義への差し迫った脅威、緊急行動必要-議長
  • 下院民主党は憲法修正25条発動に向け副大統領に閣議招集を要請へ

米下院は今週、トランプ大統領が暴徒化した支持者に連邦議会議事堂への乱入を促したとして、ペンス副大統領らが大統領免職に動かない場合、トランプ氏を弾劾訴追する決議案を審議する。ペロシ下院議長が10日明らかにした。トランプ氏の弾劾訴追手続きはこの2年足らずで2回目となる。

  ペロシ氏は下院民主党議員に宛てた書簡で「この大統領は米国憲法と民主主義に対する差し迫った脅威であるため、われわれは両方を守るべく緊急に行動する」と表明。 「日を追うごとに、この大統領による民主主義への持続的攻撃の恐怖は増大しており、行動の緊急性も増している」と訴えた。

  ペロシ議長と民主党指導部は11日、「大統領の職務遂行不能を宣言する」憲法修正25条の発動に向けペンス副大統領に閣議招集を要請する別の決議案について下院の全会一致の同意を求める。

House Speaker Nancy Pelosi Holds Weekly News Conference

ペロシ下院議長(1月7日)

Photographer: Stefani Reynolds/Bloomberg

  共和党議員もしくは民主党議員が反対すれば、この決議案は12日に本会議で点呼投票が行われる。これが予想通り下院を通過すれば、ペンス氏は24時間以内の対応を求められ、それから「次には、弾劾決議案の本会議提出を進める」とペロシ氏は説明した。

  事情に詳しい関係者1人によると、ペンス氏は憲法修正25条の発動は実行不可能だと個人的に却下しているという。

  ペロシ氏ら民主党指導部は11日午後に同党下院議員と電話会議を開き、今後の道筋を議論する。弾劾決議案は早ければ13日に採決される可能性がある。  

  民主党下院議員の間ではトランプ氏が支持者による6日の議事堂乱入に関連し、「政府に対する暴力を故意に扇動することにより」重大な罪および軽罪に関与したと非難する声が高まっており、「暴動の扇動」に当たるとして大統領を弾劾訴追する決議案の共同提出に200人余りが署名している。

  下院は弾劾手続きを迅速に進める可能性があり、公聴会もなしで済ませるかもしれないが、上院は休会中で、早くても1月19日より前に弾劾裁判に着手することはできない。民主党が主導権を握る下院の最新動向についてマコネル共和党上院院内総務のオフィスから現時点でコメントは得られていない。

  民主党が今後検討する必要がある1つの問題はバイデン新政権の政策課題だ。裁判が始まると、上院はバイデン次期政権閣僚の指名承認や、大部分の米国民の個人給付金増額を含め他の最優先議題の審議ができなくなる。

  民主党のクライバーン下院院内幹事は10日、下院が弾劾条項を最長で100日間保持できると述べた。クライバーン氏はCNNの番組でバイデン政権への影響を「私は懸念しており、ペロシ議長もそうだ。政策課題を始動させるのに必要な100日間をバイデン次期大統領に与えよう。われわれはその後で弾劾条項を送るかもしれない」と述べた。

  バイデン政権移行チームの担当者はペロシ議長の書簡についてコメントを控えた。  

原題:Pelosi Says House Will Vote to Impeach Trump Unless Pence Acts (抜粋)

(上院の動きなどを追加して更新します)
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