米雇用者数14万人減、8カ月ぶりマイナス-コロナ感染急増響く
Olivia Rockeman米雇用者数は2020年12月に8カ月ぶりに減少した。新型コロナウイルスの感染急増が米経済への重しとなっていることを如実に示した。
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今回の弱い数字は外食業界での雇用削減を主に反映した。こうした状況はバイデン次期大統領就任後の数カ月にわたって続く可能性がある。同氏は、雇用者数が新型コロナ流行前を約1000万人下回る経済を引き継ぐことになる。
ブラックロックのシニアポートフォリオマネジャー、ジェフリー・ローゼンバーグ氏はブルームバーグテレビジョンで、「今回の統計は、娯楽・ホスピタリティーに関して著しく弱い」と指摘。「これが非農業部門雇用者の数字を押し下げている。コロナ感染再拡大が要因であることは非常に明確で、さらなる財政措置の必要性を浮き彫りにしている」と述べた。
娯楽・ホスピタリティーの雇用は大きな打撃を受けたものの、12月には多くの業界で雇用が増加し、経済的な痛みは比較的抑制されていたことも示唆された。建設業の雇用は5万1000人増、製造業では3万8000人増えた。小売りは12万500人、専門職・ビジネスサービスは16万1000人それぞれ増加した。
2020年通年では雇用は937万人減。1939年の統計開始後で最大のマイナスとなり、マイナス幅はグレートリセッション(大不況)とその影響が続いた2008年と09年の合計を上回った。
27週間以上にわたって職探しをしている長期失業者は小幅に増えて396万人。
民間雇用者数は9万5000人減(前月は41万7000人増)。州・地方政府の雇用者数は約5万1000人減。
統計の詳細は表をご覧ください。
原題:U.S. Jobs Recovery Falters as Virus Surge Snaps Hiring Streak(抜粋)