, コンテンツにスキップする

【日本株週間展望】続伸、ワクチン普及や米追加対策を期待-内需重し

  • 主要な米経済指標に乏しく、景気先行きの楽観ムードが継続しやすい
  • 中国の12月輸出は2桁の増加予想、国内は緊急事態宣言を見極めも

1月2週(12ー15日)の日本株は3週続伸の見込み。新型コロナウイルスワクチンの普及や米国の追加刺激策への期待から景気や企業業績の底入れムードが継続し、グローバル景気敏感としての日本株が見直される。半面、内需の一角は上値での重しとなりそう。

  米国では主要な経済指標に乏しいとあって、楽観的な投資家心理が継続しやすい。新型コロナワクチンは米国で接種が加速しつつあるほか、欧州連合は2例目となる米モデルナ製のワクチンを承認した。米セントルイス連銀のブラード総裁は7日、新型コロナの流行はワクチン普及で落ち着く可能性が高いとの見解を示した。

  ワクチン接種が進む中、米民主党が上院でも主導権を握る状況となり、バイデン次期政権下で追加の景気刺激策が打ち出されるとの楽観も強まっている。中国で14日に発表される昨年12月の貿易収支では、市場予想でドルベースの輸出が前年同月比15%増と高水準の伸びが続く見通し。

  国内では政府が東京都など1都3県に発令した緊急事態宣言の影響や地域拡大の行方を見極めたいとして内需関連は上値が重いものの、米国と中国の景気回復期待が重なることで両国を主要貿易相手国とする外需関連や株価指数全体を後押しするとみられる。12日は12月の景気ウォッチャー調査、14日には11月機械受注が予定されるほか、セブン&アイ・ホールディングスやファーストリテイリングなどの小売り決算もある。

  1週のTOPIXは週間で2.3%高となった。

≪市場関係者の見方≫
アセットマネジメントOneの村上尚己シニアエコノミスト

  「ネガティブなニュースが出てきそうになく、上昇基調が続くだろう。新型コロナはワクチン接種が各国で進んでいる上、米国では追加現金給付の話も出ている。コロナ下でバイデン米新政権がどう政策の優先順位をつけてくるかが注目で、財政が先に出てくるというシナリオが変わらなければ株価上昇はまだ続く。経済指標では中国の輸出に注目。グローバルでは製造業の強い回復が予想外に続いている。昨年12月は韓国でも伸びが続いており、中国の輸出統計でも同様の状況が確認されるだろう。日本の緊急事態宣言は昨年に比べれば緩い。菅政権に対する政治不安にさえならなければ、コロナ対応を行えば収まるような話だ」

東洋証券の大塚竜太ストラテジスト

  「上値が重くなりそう。引き続き世界的に新型コロナの感染者が急増していることの警戒感や日経平均株価が2万8000円を超えたところで国内投資家の利益確定売りも出やすいことを意識せざるを得ない。国内企業の先行指標となるファーストリテイリングや安川電機の決算が、想定通り業績回復に向かっているかを確認する重要なポイントとなりそう。さらに10ー12月期決算を控える企業の業績集積も出始める時期であることから個別銘柄の値動きに市場の関心が向かいそう」

2週連続の上昇
    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE