トランプ氏、米検察当局の捜査対象にも-議会占拠での役割巡り
David Yaffe-Bellany、Chris Dolmetsch-
検察当局は55人を訴追請求、議事堂乱入などで
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関与した者は反乱などあらゆる罪に問われる可能性があると連邦地検
米検察当局はトランプ大統領支持者らが6日にワシントンの連邦議会議事堂に乱入し占拠した事件を巡り、55人を訴追請求した。議事堂占拠前のトランプ大統領の行動も当局の捜査対象となる可能性がある。
コロンビア特別区連邦地検のマイケル・シャーウィン検事正代行は記者会見で、議事堂での騒乱扇動でトランプ大統領が果たした役割について連邦地検として捜査する意向があるかどうか問われ、「当事者全員」を対象として検討していると発言。「犯罪行為に関与し、証拠が犯罪要件に該当する者は全員、訴追請求されるだろう」と説明した。
トランプ大統領は6日、ホワイトハウス近くで開かれた集会で演説。「弱腰ではこの国を取り戻すことは決してできない」と呼び掛け、支持者らに議会議事堂へ向かうよう促した。その後、支持者らが大挙して議事堂に乱入することになった。
訴追請求された55人には、議事堂近くで半自動小銃と火焔瓶を携帯していて逮捕された容疑者も含まれる。大半の容疑は不法侵入だが、一部は暴行容疑がかけられている。
シャーウィン氏は55人への訴追請求について、「良いスタートだが、これで終わることは絶対ない」と発言。この件に関与した者は今後、反乱や騒乱も含め、「あらゆる罪状」に問われる可能性があると述べた。

米議事堂に押し寄せる群衆(6日)
撮影:エリック・リー/ブルームバーグ
原題:Trump’s Role in Capitol Riot May Figure in Criminal Probe(抜粋)