, コンテンツにスキップする

バイデン氏、上院主導権で政策実現に道-議事掌握、指名承認迅速に

更新日時
  • バイデン氏にとって選挙公約実現に向け法案を成立させる道が広がる
  • 閣僚や政治任用スタッフが迅速な指名承認得る可能性も格段に高まる

1日を始める前に押さえておきたい世界のニュースを毎朝お届け。ブルームバーグのニュースレターへの登録はこちら。

米上院選のジョージア州2議席を巡る決選投票は、民主党候補2人が共和党の現職議員を破って勝利することが確実となり、民主党が上院の主導権を握る。バイデン次期大統領にとって立法手続きの制限は残るものの、選挙公約の実現に向け法案を成立させる道が広がる。

  ジョージア州の決選投票では、民主党のラファエル・ウォーノック氏が共和党現職のケリー・ロフラー議員を破り、民主党のジョン・オソフ氏も同じく共和党現職のデービッド・パーデュー議員に対する勝利を確実にした。

  これに伴い民主、共和両党は上院で50議席ずつを獲得。採決で50対50となった場合、ハリス次期副大統領が最後の一票を投じることができる。マコネル共和党上院院内総務に代わってシューマー民主党上院院内総務が上院多数党のリーダーとなり、民主党が議事日程を掌握し、どの法案を本会議の採決にかけるかも決められる。

  さらにバイデン次期大統領が指名した閣僚や他のポリティカルアポイントメント(政治任用)のスタッフが、上院で迅速な指名承認を得る可能性も格段に高まる。

  民主党のクリス・クーンズ上院議員は6日、CNNに対し、「承認プロセスを遅らせたり、妨害したりすることができなくなり、彼(バイデン氏)が既に指名した有能かつ経験に富む候補者グループを早期に就任させることが可能になる」と指摘した。

  下院は個人向け現金給付を1人最大600ドル(約6万2000円)から2000ドルに引き上げる法案を昨年末に可決したが、現行の上院共和党指導部は、採決阻止に動いた。シューマー上院院内総務は6日の記者会見で、2000ドルへの給付拡充について、新たな上院が「 真っ先に取り組むことの一つ」になるだろうと語った。

Pandemic Relief Deal Near As Lawmakers End Fed Impasse

シューマー民主党上院院内総務

撮影:Ting Shen / Bloomberg

  

  バイデン氏と議会民主党は、法人税引き上げと40万ドルを超える高額所得層への増税など、 2017年のトランプ減税の縮小を目指しているが、増税の阻止あるいは少なくとも増税ペースを加減するという点で、民主党穏健派が共和党に同調する可能性があり、こちらは簡単にはいかないだろう。

  一方、バイデン氏が司法長官に指名する方針とされるメリック・ガーランド連邦高裁判事は、16年に当時のオバマ大統領が連邦最高裁判事に指名したが、共和党が多数を占める上院が承認の審議を拒否した。共和党が上院で主導権を維持すれば、バイデン氏が指名する連邦判事も承認が阻止されたり、遅れたりする懸念があったが、そうした障害も解消される。

原題:What Biden Gets With Slimmest Possible U.S. Senate Control (1)(抜粋)

(給付拡充や増税の見通しを追加して更新します)
    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE