記録的低迷から復活のチルドレンズ・ファンド、連勝記録12年に伸ばす
Nishant Kumarアクティビスト(物言う投資家)のクリストファー・ホーン氏が率いるヘッジファンド「ザ・チルドレンズ・インベストメント・ファンド(TCI)」は昨年、12年連続でプラスリターンを計上した。新型コロナウイルスがパンデミック(世界的大流行)となった春先には、記録的なマイナスに落ち込んでいた。
ファンドの成績について知る複数の関係者によると、2020年のリターンはプラス14%ほど。銘柄を選別して投資を集中させた株式ポートフォリオが、相場急上昇の中で成果を生んだという。

クリストファー・ホーン氏
写真家:Peter Macdiarmid / Getty Images
ホーン氏は前回の金融危機後、ファンドのリターンがマイナスで終わった年が一度もない。昨年3月の月間リターンはマイナス19%と、04年の運用開始後で最悪の落ち込みとなったが、そこから復活を遂げた。マイクロソフトやカナディアン・パシフィック鉄道、チャーター・コミュニケーションズなどへの投資が奏功した。
ロンドンに本拠を置くチルドレンズの広報担当者は、リターンに関するコメントを控えた。
Marching On
TCI's record of annual gains continued during the pandemic
Sources: Investor document, people familiar with the matter
原題:
Hohn Hedge Fund Bounces Back from Pandemic With 14% Gain in 2020(抜粋)