米株市場で銀行や大麻、再生エネルギー銘柄が上昇-民主党に勢いで
Felice Maranz-
ジョージア州の決選投票結果を受けてJPモルガンなどが上昇
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「ブルーウエーブ」銘柄に上昇余地-市場は共和党勝利を予想
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6日の米株式市場でJPモルガン・チェースなど大手銀行の株価が上昇した。太陽光やクリーンエネルギー、大麻関連株も値上がりした。米上院で民主党が主導権を握る状況に近づいたことが好感された。
一部の銘柄は通常取引終了後の時間外取引でも上昇が続いている。NBCとCBSはジョージア州で行われた連邦議会上院の決選投票の1つで民主党候補ジョン・オソフ氏の当確を報じた。もう1議席についても民主党候補ラファエル・ウォーノック氏の勝利が伝えられている。
米民主党が6年ぶりに上院主導権を奪還-ジョージア州決選投票で勝利
民主党が上下両院を制することで、バイデン次期大統領は新型コロナウイルス関連の支援や政府支出の拡大、再生エネルギー推進などの政策を実現する力が高まる。これは米国債利回りの上昇や「リフレトレード」につながり、銀行や建設会社にとっても追い風となる。一方、巨大ハイテク企業は規制強化に直面する恐れがあり、下押し圧力がかかった。
5日の決選投票の数日前から民主党勝利の見方は一部で強まっていたが、市場では共和党が1議席または2議席とも獲得すると予想されていた。このため民主党がホワイトハウスと上下両院を支配する「ブルーウエーブ」の関連銘柄には上昇余地が残されていた。
JPモルガンの株価は4.7%高。KBW銀行株指数は6.8%上昇した。大麻関連ではティルレイが13%、キャノピー・グロースが12%それぞれ値上がりし、太陽光や電気自動車(EV)関連株も買われた。
原題:Big Banks, Pot Stocks, Renewables Rise as Democrats Advance (4)(抜粋)