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米ジョージア州でのブルーウエーブの確率上昇、市場は織り込みか

新型コロナウイルスの容赦ない感染拡大が4日の米国株下落をもたらしたが、5日に行われるジョージア州の上院決選投票で民主党が勝利し上院の主導権を握るブルーウエーブの確率上昇に市場が備えている可能性もある。

  民主党の政策によって恩恵を受ける銘柄を集めたゴールドマン・サックス・グループのバスケットの値動きは、悪影響を受ける銘柄のバスケットを上回った。S&P500種株価指数は下落したものの、バイデン次期大統領が掲げるエネルギー政策が追い風になるとみられる上場投資信託(ETF)「インベスコ・ソーラーETF」は2%余り値上がりした。債券市場ではインフレ期待が2018年以来の高さとなり、オプショントレーダーらは利回り上昇に対するヘッジを急いだ。

米国債市場のインフレ予想指標、2018年以来初の2%超-景気回復期待

  ウェルズ・ファーゴ・インベストメント・インスティチュートのシニア世界市場ストラテジスト、サミール・サマナ氏は「民主党の上院支配はインフレ加速リスクを高めると見なすべきだ。インフレ期待の高まりはシクリカル事業の価格決定力を高める」と話した。

  同時に、インフレが急激に高まり過ぎると債券利回りに上昇圧力がかかる。ブルームバーグのデータによれば、10年物インフレ連動債に基づくブレークイーブンレートは4日に2.01%と約2年ぶりの高水準に達した。

Gap between 10-year Treasury and TIPS yields widens

  エバコアISIのポートフォリオ戦略責任者、デニス・デブシェール氏は4日のリポートで、民主党がジョージア州上院選で勝利し税に関する同党の政策を推進すれば、「イールドカーブは大幅にスティープ化し得る」と指摘した。連邦議会のブルーウエーブでバイデン氏が積極的に増税を進めることへの懸念が同日の株価下落の一因だったかもしれないと付け加えた。

  一部のオプショントレーダーはそうしたシナリオに備え、4日には「iシェアーズ米国国債20年超ETF」(TLT)と「iシェアーズ ラッセル 2000ETF」(IWM)の短期プットスプレッドの需要が高まった。こうした動きはジョージア州での民主党勝利に備えているように見受けられるとサスケハナ・インターナショナル・グループのデリバティブ戦略共同責任者、クリス・マーフィー氏は同日のリポートで分析した。

原題:Markets Brace for Greater Chance of Blue Wave in Georgia Races(抜粋)

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