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ウィーン氏の21年びっくり予想、S&P500は年後半4500に上昇へ

更新日時
  • 米成長率は6%を上回り、10年債利回りが2%に上昇へ
  • 金相場と仮想通貨が一段と上昇-ドル安の流れは反転へ

米株式相場は今後数カ月間で値を下げた後、記録的な上昇が再開する。経済成長の加速はインフレ率と米国債利回りの上昇に拍車をかける。ブラックストーン・グループのバイロン・ウィーン氏(87)が毎年恒例の「びっくり10大予想」でこうした2021年のシナリオを描いた。

  ブラックストーンのプライベートウェルス・ソリューションズ・グループ副会長を務めるウィーン氏は、最高投資ストラテジストのジョー・ザイドル氏と共同執筆した同予想で、S&P500種株価指数が21年前半に20%近く下げ、そこから4500まで上昇すると予測。米成長率は6%を上回り、10年債利回りが2%に上昇するとの見方を示した。

Blackstone Group Private Wealth Solutions Vice Chairman Byron Wien Interview

バイロン・ウィーン氏

  4日の米金融市場ではS&P500種終値が前営業日比1.5%安の3700.65、10年債利回りは0.9%付近で推移した。

  両氏は「5-10種類のワクチンの成功と治療法の進歩で、今年のメモリアルデーまでに米国は何らかの形で『正常』に戻れる」と指摘。「10年から20年まで続いたサイクルを超える史上最長の景気循環が始まる」と記した。

  元モルガン・スタンレーのストラテジストで1986年以来「びっくり予想」リストを公表してきたウィーン氏は、ウォール街で最も広くフォローされている人物の1人。1年前にはS&P500種の年内3500突破を予測する共に、経済成長は鈍化し、米金融当局が政策金利を1%に引き下げるとの見方を示していた。昨年はS&P500種が過去最高値の3756.07で年末の取引を終了。米金融当局は政策金利をゼロ付近に引き下げた。

  原油価格の1バレル=70ドル突破や、10年債利回りの2.5%に向けた上昇など、1年前の予想のいくつかは外れた。アップルやアマゾン・ドット・コムが市場でのリーダーシップを失うとの悲観的予想も当たらなかった。

  向こう1年についてウィーン氏とザイドル氏は、米金融当局と財務省が景気浮揚のため緩和的な政策を継続すると予測。インフレ高進は緩やかであるものの、金価格を一段と上昇させ、暗号資産(仮想通貨)の魅力を高めると指摘。また、米経済と金融市場が強まることで、欧州や日本の債務増加や成長鈍化に「幻滅した」投資家がドル資産を選好するようになり、ドル安の流れが反転するとの見方も示した。

  ウィーン氏の「びっくり予想」は、投資家予測では発生確率が3分の1だが自身は5割以上とみる事象を集めている。2021年のその他の予想は以下の通り。

  • 米金融当局は長期金利の上昇を防ぐために購入債券の年限長期化に動く
  • トランプ氏が自身のテレビ局を立ち上げ、2024年選挙への出馬を計画する
  • バイデン政権が対中貿易関係の修復に着手し、中国株が新興国市場をリードする
  • 景気敏感株がディフェンシブ銘柄をリードし、小型株のパフォーマンスが大型株を上回り、大型テクノロジー銘柄は出遅れる
  • グーグルとフェイスブックのサービスで実際には消費者が利益を得ているとの主張に動かされ、米司法省は両社に対する態度を軟化させる
  • 経済活動の正常化に伴い、ウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)原油先物は65ドルに上昇する

原題:
Byron Wien Predicts S&P 500 Will Tumble Before Rallying to 4,500(抜粋)

(その他の予想を追加して更新します)
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